ミシマコクワやオキナワヒラタ(久米島産)の羽化【2016年1月の羽化チェック】

こちら九州北部(福岡県福津市)も先週末からの寒波の影響で今日も寒い一日でした。

こちらは、玄界灘からの冷たい海風を受けますが強い風の影響で余り雪が積もりません。

但し、同じ福岡県内でも内陸部は積雪が凄かった様です。

明日から少しずつ気温が上がるので一安心です。

今日は、夕方から少しだけ1月末の羽化チェックを行いましたので紹介します。

ミシマコクワガタの大型個体

画像は、今月羽化したばかりのミシマコクワガタの48ミリから49ミリ前後の特大のオスです。

パーソナルベストサイズです。

赤色の発色が良い綺麗な個体です。

この種は、鹿児島県の南西に位置する三島村及び周辺の島々に生息するコクワガタの亜種です。

※三島村には、三島硫黄島、竹島、黒島の3つの島が有ります。

現在は、三島村の条例で多くの動植物が採取(採集)禁止になっており、現在は繁殖品のみの流通になっています。

画像の個体は、下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2015年7月13日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年10月3日、終齢):オオクワマット(幼虫飼育ボトル550ccにマットプレスでカチカチに強く詰めた状態)

2015年12月23日には、前蛹になっていたので3本目のエサ交換は、行っておりません。

※2本目からマット飼育に切り替えた理由は、菌糸ビンでの終齢末期の暴れ(菌床の掻き混ぜ行動)による縮みのリスクを避ける為です。

なお、マットの詰めが弱すぎると途中で緩んだり乾燥してしまう恐れがあるので渾身の力で詰め込んでいただいて大丈夫です。

他のサイズも今年に入って少しずつ蛹化や羽化が始まっています。

オキナワヒラタクワガタ(久米島産)特大オス
こちらも今月羽化したばかりのオキナワヒラタクワガタ(久米島産)の67ミリから68ミリの特大サイズのオスです。

※アゴが太くて湾曲しているのでサイズ以上の迫力が有ります。

画像の個体は、下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2015年3月12日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年6月2日、終齢):無添加マットボトル850cc
  • 3本目(2015年10月1日、終齢):同上

※2本目からは、終齢末期での菌糸ビンの暴れ(菌床の掻き混ぜ)のリスクを回避する為に無添加虫吉マットでの飼育に切り替えています。

ギャンブル性が高くなりますが2本目もブナ菌糸ビン850ccを与える事が有りますがマットボトルの方が劣化が遅く、交換頻度を3から4ヶ月に1回に抑える事が出来るので結果的に交換時のストレス痩せを防止出来て大型化しやすいです。

終齢は、交換直後の飼育温度が20℃を大きく超えない方が良いです。

当店では、成長を促す(早く羽化させる)為に幼虫飼育は20から22℃で行っていますので真冬でも羽化しますが常温(無加温)での飼育の場合は、初夏以降に蛹化(羽化)する事が多いです。

(但し、成虫は寿命や産卵の観点から無加温の寒い環境で完全に冬眠させています)


ミシマコクワやオキナワヒラタ(久米島産)の羽化【2016年1月の羽化チェック】” への2件のコメント

  1. こんにちは。

    昨年に虫吉様から購入したヤクシマコクワは現在越冬させています。
    時期が来たらペアリングして産卵させたいと思っております。
    国産の離島のクワガタは初めてですので虫吉様のブログを参考にさせていただきたいと思っております。

    50ミリ以上は出したいと思います。

    また質問させていただくと思いますが、その時はよろしくお願いいたします。

    • 伏見の虫人様

      いつもお世話になっております。
      コメントありがとうございます。
      ヤクシマコクワは、真夏の高温による早期羽化に注意されると比較的簡単に大型個体が狙えると思います。

      飼育等でご不明な点が御座いましたらお気軽にお問い合わせください。

      宜しくお願い致します。

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