国産コクワガタやトクノシマヒラタなど大型個体の羽化

今月も引き続き幼虫のエサ交換と羽化チェックの真っ最中です。

一足先に少しずつ羽化が始まっているので紹介したいと思います。

国産コクワ50ミリ画像は、今月羽化したばかりの国産コクワガタ(福岡県福津市産)50ミリです。

※未だ翅が真っ赤で柔らかいのでノギスを強く当てる事が出来ませんが50ミリを確実に超えています。

天然採集品のメスを産卵させて産まれた幼虫を羽化させた個体です。

下記のエサ交換で羽化させました。(成長を早める為に冬場は、空調で20℃前後の温度管理です)

  • 1本目(2015年8月9日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年10月20日、終齢):オオクワマット(飼育ボトル550ccに木製プレスで体重を掛けてカチカチに詰めた物)

→1月中旬にサナギになっていたので3本目へのエサ交換は行っておりません。

小型で成長が早いので終齢で菌糸ビンに入れると暴れ(掻き混ぜ)や食い止まりを起こして逆に縮んでしまう恐れがあります。

なので当店では、マット飼育へ切り替えています。

こちらの方が交換頻度を4ヶ月に1回に落とせるので幼虫へのストレスを軽減できます。

※但し、ボトルへの詰め込みが弱いと途中で緩んだり、乾燥してしまうので注意が必要です。

トクノシマコクワ36ミリ
こちらも最新羽化のトクノシマコクワガタ36ミリです。

先日から36から37ミリの個体が少しだけ羽化しています。

40ミリには、未だ及びませんがマズマズの大きさの個体だと思います。

因に下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2015年6月21日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年9月12日、終齢):オオクワマット(550cc)

※12月28日にサナギになっていたので3本目のエサ交換は無しです。

飼育方法の概要は、前述の個体と全く同じです。

トクノシマヒラタ74から75ミリ
こちらの画像は、羽化したばかりのトクノシマヒラタクワガタ74ミリから75ミリ前後の個体です。

この時期にしては、幸先良く大型個体が羽化してくれました。

下記のエサ交換で羽化させています。

  • 1本目(2015年6月21日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年9月12日、終齢):マットボトル850cc
  • 3本目(2015年11月30日、終齢):同上

2本目以降は、前述の通り終齢後期(成熟期)での菌糸ビンでの暴れによるサイズのロスを避ける為に低ストレスの無添加マットボトルへ切り替えています。

マットボトルについて

無添加なので有機物の腐敗による発酵ガスや発酵熱が一切発生しないので固く詰めても幼虫に安心です。

持ちが良いので3から4ヶ月に1回の交換で済みます。

※交換時のストレス痩せのリスクを軽減できます。

サキシマヒラタ74ミリ
こちらは、最新羽化のサキシマヒラタクワガタの74ミリ前後のオスの画像です。

※天然のメスを産卵させて産まれた幼虫を育てました。

75ミリオーバーでは有りませんが2016年最初の羽化個体なので紹介しています。

下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2015年6月29日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2015年9月12日、終齢):マットボトル850cc
  • 3本目(2015年11月27日、終齢):同上

※夏を挟んで加齢が進んでしまったので前述のとおり、暴れ封じの為に2本目以降は切り替え飼育を行なっています。

これからも面白い個体が羽化したら紹介したいと思います。