2016年最初のクロシマノコギリクワガタの産卵セット割り出し

今日の福岡県福津市(九州北部)は、雨の天気でしたが少し暖かい一日でした。

夕方に少し時間が有ったのでクロシマノコギリクワガタの産卵セットの割り出しを行ってみました。
※気性が荒いのでペアリング(交配)時にオスのアゴを縛る必要が有ります。

セット方法を紹介した記事>>>

ケースから見える初二齢
画像は、産卵セットの底から見える初齢と二齢です。
飼育容器はコバエ防止ケース(中)を使用しています。
※高さと奥行きが有るので朽ち木の埋め込みに最適です。

容器の底に二齢が見え始めた頃に割り出し(幼虫採取)を行うと良いです。

ひっくり返した様子
先ほどの飼育容器をひっくり返してみるとマット(産卵用マット)の中から沢山の幼虫と卵が出て来ました。

一番右下の幼虫は、頭部が大きいので二齢です。

卵と初麗容中です。
画面中央に見える白っぽい(クリーム色)の丸い物が卵です。
朽ち木と産卵マット(発酵マット)の両方に産卵して、孵化すると幼虫はそれらを食べて育ちます。

卵は、個別に管理するよりも割りカス(割った後の朽ち木とマット)と一緒に飼育容器に再び戻して埋め込んで3週間から1ヶ月後(孵化して大きく育った頃)に回収した方が楽です。

※1回の割り出しで全回収は、不可能に近いので基本的に割りカスは捨てずに1ヶ月前後保管される事をお勧めします。

朽ち木から出て来た幼虫
こちらは、クヌギ材(M)から出て来た幼虫です。
幼虫は、朽ち木の中に坑道を作る様に食い進んで行きます。

27匹の割り出し結果
全部で27匹の幼虫が出て来ました。
その他にも卵が16個出て来たので概ね爆産に近い状態です。

カップに入れて管理します
先ほどの一時管理用カップには、無添加虫吉幼虫マットを入れて4から5日ほど養生させてから菌糸ビン550ccに投入します。
※少し日を置いて割り出し時に傷付いたり弱っている幼虫を見極めてからボトルに入れた方がロスが少なくて済みます。

カップは、小さいので幼虫管理ラベルを貼付ける事が出来ないので菌糸ビンに入れる迄はビニールテープをカットした物に種類等の情報と割り出し日を記載して1匹ずつ貼っておくと管理しやすいです。
(菌糸ビン投入時に投入日と合わせて幼虫ラベルに転記すると良いです。