2016年最初のアマミヒラタクワガタの産卵セット割り出し

今日は、先日から引き続きで昨年末に産卵セットを組んだ天然のアマミヒラタクワガタの割り出しを来ないました。

飼育容器の側面から見えるアマミヒラタクワガタの幼虫

飼育容器(コバエ防止ケース中サイズ)の側面から見える若齢幼虫(初齢、二齢)です。

二齢が見え始める頃に割り出すと丁度良いです。

詳しい産卵を紹介した過去の記事>>>

容器をひっくり返して出て来た幼虫

容器をひっくり返すと底の部分からも幼虫が出て来ました。

朽ち木だけではなくマットも食べて育ちます。

※マットを食べて育った幼虫は、体色(腸内)が黒っぽくなりますが異常では有りません。

マットの中からこぼれ落ちた初齢

側面のマットを解すと沢山の初齢が出て来ました。

脱皮直後の二齢です。

脱皮直後の二齢です。

未だお尻に抜け殻が付着しています。

脱皮直後は、真っ白な頭部も時間の経過と共に徐々にオレンジ色になり固くなって行きます。

慎重にカップに移します

脱皮直後の柔らかい幼虫は、一時管理用カップに無添加幼虫マットを入れて幼虫用スプーンで慎重に移します。

卵です

少し分かりにくいですが中央ある小さな丸い物が卵です。

卵は、日が経つ毎に徐々に丸みを帯びて膨らんで行き、孵化を迎えます。

※卵は、個別にカップで保管するよりも割り出し後の割りカス(マットや木屑)と一緒に再び飼育容器に戻して埋め込み3週間から1ヶ月後にひっくり返して幼虫を回収した方が管理が楽で孵化率も普通に高いです。

孵化して間も無い初齢です。

こちらは、孵化して間も無い初齢です。

未だ数ミリの大きさで二頭身です。

初齢と二齢

オスの二齢(左)と初齢(右)です。

※頭の大きさの違いが一目瞭然です。

オスの終齢は、25から30グラム級の大きさに育つので二齢の時点で既に頭部が大きく発達しています。

朽ち木とマットの間から出て来た幼虫

朽ち木の破片から出て来た初齢です。

今回は、爆産狙いでクヌギ産卵木(LL)を使用したので程よい堅さ(柔らかさ)で沢山の幼虫が出て来ました。

朽ち木から出て来た幼虫

軽く側面を割ると食痕(朽ち木を食い進んだ坑道の痕)と共に数匹の幼虫が出て来ました。

クヌギ材LLサイズは、太さの分だけ材質が良いので1回の産卵セットで爆産を狙う場合には良いかもしれません。

芯に近い場所から出て来た幼虫

芯に近い場所からも沢山の初齢と卵が出て来ました。

割りカスを保管します

割りカスは、画像の様に再び飼育ケースに戻します。

卵や小さな幼虫が多いので1回の割り出しで全部回収するのは不可能に近いので3週間から1ヶ月後に幼虫を回収すると良いです。

※卵も一緒に埋め込んでおくと無事に孵化します。

今回の割り出し結果

今回のアマミヒラタの割り出し結果は、25匹の幼虫と6個の卵が出て来ました。

※卵は割りカスの中に埋め込んでいます。

カップにマットを入れて保管します

カップには、無添加虫吉幼虫マットを入れて最低でも4から7日ほど養生させた後に二齢になった物からブナ菌糸ビン550ccに入れます。

割り出し時に傷付いたり弱っている事も考えられますので直ぐに入れるとロスが多くなります。

健康な個体のみを慎重に見極める必要があります。