スジブトヒラタとトクノシマヒラタの産卵セットの割り出し

先日、沖縄や奄美が梅雨入りして本格的なシーズンが近付いております。

※但し、近年は大雨が多いので色々と心配です。

九州も月末から梅雨の気配(梅雨の走り)が近付くと思います。

今回は、割り出しの様子を紹介したいと思います。

スジブトヒラタの産卵セット
画像は、春先に組んだ天然のスジブトヒラタクワガタの産卵セットをひっくり返した様子です。

マットから小さな初齢や卵が出て来ました。

●今回使用した主な飼育用品は下記のとおりです。

  • コバエ防止ケース(中)
  • 産卵用マット4リトル
  • クヌギ産卵木LLサイズ(朽ち木)
  • 国産プレミアム昆虫ゼリー

セットの組み方を紹介した記事>>>

卵
画像は、マットから出て来た卵です。

2ミリ前後の大きさですが孵化が近付くと徐々に丸みを帯びて膨らんで行きます。

卵を割りカスに戻します
卵は、一時管理用カップなどで個別に管理するよりも画像の様に元のケースに割りカス(使用したマットや木屑)と一緒に埋め込んで3週間から1ヶ月後に大きく育ってから再び回収すると手っ取り早いです。

朽ち木から出て来た幼虫
材質が少し柔らかいので案の定、朽ち木の方に沢山の幼虫が潜り込んでいました。

既に殆どが二齢まで育っていました。

芯の部分の初齢
芯に近い部分にも初齢が入り込んでいました。

異なる色の幼虫
種類を問わず、割り出し時に画像の様に異なる色の幼虫が出て来る事が有ります。

黒(左)はマット、茶色(右)は、朽ち木から出て来た個体です。

※食べていたエサで一時的に色が異なるだけなので健康上の問題は有りません。

23匹の幼虫
今回は、画像の23匹と別に5個程度の卵が出て来ました。

カップの中に無添加虫吉幼虫マットを入れて4から7日ほど外傷などの異常の有無を見極める為に養生させます。

その後に菌糸ビン550ccに投入予定です。(ブナ、クヌギどちらでも構いません。)

容器の側面から見えるトクノシマヒラタの初齢
こちらは、容器の側面から見えるトクノシマヒラタクワガタの初齢です。

●2018年3月21日追記:【セット方法を紹介した記事

※こちらもコバエ防止ケース(中)、産卵マット、クヌギ材LLサイズを用いて組みました

朽ち木から出て来た幼虫
朽ち木をマイナスドライバーで割って出て来た幼虫です。

この種類は、初齢の時点で既に本土の物よりも大きいです。

芯の部分まで潜り込んだ幼虫
クヌギ材LLサイズは、太い分だけ辺材(芯の外側の柔らかい部分)が大きいので中の方まで潜り込んでいます。

19匹の幼虫
今回は、画像の19匹の他に無数の卵(割りカスの中に戻して保管中)が出て来たので数週間後には沢山の数が出て来ると思います。

※爆産させたくない場合は、早めにメスだけを回収すると良いです。

(親虫の子の捕食も防げます)