ヤマトサビクワガタの幼虫の割り出し(爆産)の様子とカブトムシが蛹室を作り始めました。

今日の日中は、とても蒸し暑い天候でしたが夕方から雨が降り始め九州北部も梅雨の走りに入りました。

今日は、夕方から少しだけ割り出しを行いました。

産卵セットの底

画像は、ヤマトサビクワガタの産卵セット(産卵木をセッティングした容器の事)の底から見える終齢です。

※因にこの種類は、セットしてから幼虫の確認が出来るまで日数が掛かる事が多いです。

なので3月上旬に組んだセットを本日(5月24日)割り出しています。

この種類は、幼虫が見えるまで長丁場になりやすいです。

側面から見た産卵セット

こちらは、ケースの側面の朽ち木を齧っている幼虫です。

今回は、コバエ防止ケース中サイズ産卵マット、クヌギ材(S)と産卵木(M)の2本の朽ち木を用いました。

※朽ち木は、不発(失敗)を避ける為に意図的に異なる固さの物を選びました。

産卵方法を紹介した記事>>>

ひっくり返した産卵セット

ひっくり返すと産卵マットに幼虫が出て来ました。

二齢と終齢

画像の左が終齢、右が二齢です。

※因に初齢は、かなり小さく一発割り出しは不可能に近いので割りカスは、飼育容器に戻して3週間から1ヶ月間保管されてから再び幼虫を回収すると良いです。

クワガタの卵から羽化までの成長過程の紹介>>

卵です

判り難いですが画像の中央のクリーム色の楕円形の物体は、卵です。

※こちらも割りカスと一緒に容器の中に梅戻しておくと勝手に孵化します。

朽ち木から出て来た幼虫

産卵木Mサイズを軽く割ってみるといきなり二齢が出て来ました。

朽ち木から出て来た幼虫

朽ち木の芯の付近を割ってみると無数の食痕(食い進んだ痕)と共に幼虫が出て来ました。

※中央の大きめの幼虫は、二齢から終齢になる為の脱皮の最中です。

(脱皮中及び直後は、頭部の色が真っ白になります)

芯から出て来た幼虫

芯のギリギリの場所まで食い進んでいました。

朽ち木から出て来た幼虫

もう一方のクヌギ産卵木Sから出て来た初齢です。

※細くて芯が少ないので小型種に使いやすいです。

今回は意図的にしっかりした硬さの物を選びましたが沢山の幼虫が出て来ました。

※割り出すのが大変ですが過去に固めの朽ち木でも結果が出てます。

小さな幼虫が多く潰しを避ける為に大雑把に割って(正確には割るのを止めて)割りカスに戻しました。

割り出し結果

今回は朽ち木からメインで33匹の幼虫が出て来ました。

※卵や割り出さずに割りカスに戻した幼虫をカウントすると合計で45から50匹くらいになると思います。(割りカスは来月の下旬頃に幼虫回収を行います)

一時管理用カップに入れた幼虫は、画像の後列の様に無添加幼虫マットを入れて保管します。

4から5日後に幼虫飼育ボトル550ccに無添加虫吉幼虫マットを木製プレスで詰めて与えると良いです。

※上記の商品は、無添加ですが過去にヤマトサビのギネス級の27ミリが羽化しております。

27ミリオーバー羽化の記事>>>


余談ですが先日、実家の畑で見つけたペットの『かぶ太郎(カブトムシの幼虫のオス)』がここ数日の蒸し暑さで蛹室を作り始めました。

蛹室を作る幼虫

ブロー容器1000ccに無添加虫吉幼虫マットを固めずに入れて飼育しています。

楕円形の空洞の中で逆立ちした状態になっています。

これは、体全体を使って卵形の綺麗な形状の蛹室(土繭)を作っている決定的な瞬間で向きを上下に変えながらお尻や背中を壁に強く押し当てて頑丈に固めています。

※上の部分は、逆さまの状態のまま左右の壁に体を預けて上に押し上がりお尻で固めます。

カブトムシは、この日を境により濃い黄色(茶褐色)の前蛹(蛹の直前段階の幼虫)へと変化して行きます。

勿論、エサ交換は不要で振動や衝撃を与えないように注意が必要です。

これからのシーズンが楽しみです。