昨日は、雨上がりの曇り空でしたが少し蒸し暑い一日でした。
昨晩(5月25日夜)に近所の雑木林に少しだけ採集に行って来ました。
森に入って直ぐのクリの木の樹液で見つけたコクワガタの35ミリ前後オスです。
こちらは、日本海(玄界灘)に面しているので初夏の気温が低く余り樹液が出ていませんが僅かな樹液を求めてヨツボシケシキスイ等の昆虫も集まっていました。
本格的なクワガタの発生が始まるのは、やはり温度や湿度が上がり、樹液がで始める6月中旬以降(梅雨入り後)になりそうです。
但し、画像の個体は、越冬個体(昨年、活動して更に冬眠した旧成虫)なので持ち帰らずに写真だけ撮って帰りました。
人の気配に気が付いて慌てて樹洞に潜り込むヒラタクワガタの小型のオスです。
梅雨入り前のこの時期は、越冬個体が多くこちらの個体も採集せずに写真だけ撮影して帰りました。
※見慣れると色艶や摩耗の具合でで一目で越冬個体(旧成虫)だと判ります。
帰り際にウスバダケ(ニクウスバダケ)が生えた立ち枯れの木がありました。
こういった朽木にクワガタが産卵を行い幼虫の餌場になります。
カブトムシは、自然下でも農家さんが作った堆肥や腐葉土(人間と共生可能)で育つのに対し、クワガタは、こういった森林内で奇跡的に発生した菌糸が回った朽ち木でしか育つことができません。
※虫吉は、自然破壊につながる材割り採集を行っていませんのでスルーです。
まるで天に登る竜の鱗の様で綺麗だったので撮影しただけですが。
こちらは、兄が虫吉が育てている森で今朝見つけた小さなコクワガタのオスです。
未だ越冬個体ばかりですが徐々に個体数が増えている様です。
こちらは、先日紹介した実家の畑で見つけたカブトムシの幼虫です。
※過去、ここまで観察しやすい場所(ベストポジション)で蛹室を作った個体が居なかったので紹介してみました。
因にブロー容器1000ccに無添加虫吉幼虫マットを入れて飼育しています。
※カチカチに固める必要はありません。
蛹室内部を糞や唾液(黒い消化液の様な物)で念入りに固めた後に前蛹と呼ばれる蛹の前段階へ変化しました。
これから日に日に色が茶色っぽくなって更にツヤが無くなりシワシワになって行きます。
蛹室を完成させて間もなく口が機能しなくなります。
また、蛹室の外へは、移動しなくなり時々体の向きを変える程度の動きしかしなくなります。
気温にもよりますが順調に育てば約1週間ほどで蛹になると思います。
これからの幼虫は、無事に羽化する為の大切な時期に入るので飼育容器を動かしたり振動を与えない事をお勧めします。
但し、スタッフ皆が興味新々で手に取っているのが心配の種です。