九州は、お盆を過ぎても35℃を超える猛暑日が続いております。
飼育の秋に向けて繁殖場(通称:虫吉小屋)も夏に組んだクワガタの産卵セット(産卵木をセッティングした容器)の割り出しを店長が黙々と行ってくれています。
丁度、作業の様子を見に行ったら「これスゴいぞ!」と呼び止められた割り出し中のセットがあったので紹介してみます。
画像は、夏の初めに組んだアマミシカクワガタの爆産セットです。
★爆産セット:一回のセットで大量の幼虫を採取することだけに特化させた産卵セットの事です。
コバエ防止ケース(大)の奥行きと深さを利用して十分なスペースを確保しつつ朽ち木を限界本数まで詰め込む方法です。
今回は、太めのコナラ産卵木を3本入れました。
※画像は2本ですが残りの1本(本来は右上に横向きで入っていた)は、店長が既に引き抜いて割っていました。
こちらは、既に店長が割っていた最初の朽ち木です。
無数の食痕(食べて進んだ痕)と共に初齢と二齢が出て来ました。
※写真を撮る前に既に20匹近い数の幼虫を採取していました。
固い部分も含め所狭しの状態で入り込んでいました。
アマミシカクワガタの産卵木は、柔らか目を使うと水分を含むすぎて失敗する場合があります。
なので少し硬めのしっかりした材質の方が向いています。
※柔らかすぎても備長炭の様に硬い木でも無理なので適した産卵木をご入用の際は、お気軽にお申し付けください。
見掛けによらやや硬めの朽ち木でも大丈夫です。
こちらは、2本目の産卵木です。
下の部分は、結構齧られており食痕の木屑も少し吹き出しています。
案の定、少し割っただけで所狭しと沢山の幼虫が出て来ました。
この木からも1本で20匹前後が出て来ました
こちらは、3本目(最後)の産卵木です。
ハズシを避ける為、3本のうち1本だけ少し堅めの物を入れておきました。
※同じ材質の朽ち木を一辺倒に入れてしまうとハズレた場合が恐いので当時、そうしましたが既に爆産しています・・・。
画像は、マイナスドライバーを用いて慎重に割っている様子です。
固い朽ち木からも表面を剥がしただけで初齢が出て来ました。
年輪に沿ってタケノコの皮の様に剥がして割って行くと次々と小さな初齢が出て来ました。
少し剥がした表面に近い場所からも幼虫が出て来ました。
この木からも20匹以上出て来ました。
※上手くハマると多少固くても問題無く産卵してくれる様です。
恒例の爆産記念写真です。
今回は、69匹の幼虫が出て来ました。
※割り残しもあると思うので割りカス(使用した朽ち木片とマット)は再び容器に戻して3週間後に割る予定です。
【過去の爆産の記事】
一次管理用のカップに無添加虫吉幼虫マットを固めずに入れて4から5日ほど飼育(養生)します。
それから飼育ボトル550ccに同じく上記のマットを虫吉オリジナル木製マットプレスでカチカチに詰めた物に入れる予定です。
※異常の有無を見極めるために二齢から優先して入れると良いです。