台風12号の接近が気になりますが今日は、『嵐の前の静けさ』という言葉が当てはまる様な静かな夜です。
庭から秋の虫の鳴き声が聞こえ始めると【幼虫飼育の秋】の始まりを感じさせられます。
今日は、台風に備えて作業場や繁殖場の回りの片付けを行った後で少しだけ夏に組んだクワガタの産卵セットの割り出しを行いました。
画像は、7月中旬に組んだ天然のアマミヒラタクワガタの産卵セットの底の部分です。
既にコバエ防止ケース中サイズの底から小さな初齢と二齢が見え始めています。
先程の飼育容器を引っくり返した様子です。
産卵用マットの塊を割って出て来た幼虫です。
容器の側面の見える場所だけでなく奥の方にも潜り込んでいます。
こちらは、同様に塊の中から出て来た卵です。
大きさは、2ミリか3ミリ程度の大きさです。
朽ち木(コナラ産卵木)の表面に付着したマットの部分から出て来た二齢(左)と初齢(右)です。
※本当は、クヌギ材Mサイズを使いたかったのですが毎年の様に在庫が欠品してマズい状態になってしまうので使用を控えていました・・・。
朽ち木とマットが密着していた部分から出て来た卵と初齢です。
アマミヒラタは、こういった箇所にも産卵します。
(間接的に木に産み付ける感じです。)
朽ち木から出て来た二齢です。
柔らかい部分を縫う様に食痕(食い進んだ痕)が見えます。
朽ち木の表面付近(シイタケの植菌の穴)の部分から出て来た初齢です。
※時々、意表を突いた場所にも入っている事があるので注意深く調べる必要があります。
細かい朽ち木の破片から出て来た初齢です。
今回は、初齢がメインで出て来ました。
今回の割り出し結果です。
28匹の幼虫の他に卵が4個ほど出て来たので少なくとも30匹以上産んでいた事になります。
※クワガタは、一発割り出し(最初の割り出し)で全部の初齢や卵を回収するのが難しいです。
使用した朽ち木片とマット(通称:割りカス)は、最低でも3から4週間ほど保管してから再度引っくり返して幼虫の有無を確認してください。
数週間後に確認するので卵は、割りカスの中に埋め戻して孵化してから回収すると良いです。
幼虫は、管理用カップに無添加虫吉マットを固めずにいれて最低でも4から7日ほど養生させます。
※初齢は、傷が入っていたり、成長不良、奇形、摂食障害(ブヨブヨ病)の見極めが難しいので見極める為の期間です。
その後、二齢からブナ菌糸ビン500ccもしくは、マットボトル800ccに入れると良いです。
見切りで投入すると1本目のボトルの中で死んで消滅してしまいエサのロスが発生するので注意が必要です。
ブヨブヨ病とは、飼育容器内の環境の悪化で微生物のバランスが崩れて目に見えない真菌の仲間が幼虫の体内で増殖して腸内の善玉菌がいなくなってしまう、もしくは栄養の吸収を阻害される事で発症するとされる摂食障害です。
発症すると画像のように冬眠中でも無いのに体が半透明になって、やがて死んでしまいます。