11月に入り、九州北部(福岡県福津市)も徐々に朝晩が肌寒くなり始めました。
※そろそろ紅葉の季節に入ると思います。
今回は、昨晩に行った割り出しの様子を紹介したいと思います。
画像は、国産ヒラタクワガタの産卵セットの容器の側面からの画像です。
数匹の初齢が密集しています。
9月に天然採集品のメスをケースに投入しましたが朝晩の温度差対策の為に途中から大型発泡スチロール箱に容器を入れました。
※上記の発砲箱は、中ケースを5から6個入ってマットの発酵熱で適度な温度や湿度が保たれています。(但し、流石に激重になりますが・・・)
秋になると気温が下がるので冬眠しない様に温度維持の対策を行っても繁殖効率が落ちてしまい幼虫が見え始めるまでの期間が夏よりも長くなってしまいます。
容器をひっくり返して出てきた初齢です。
ヒラタクワガタの幼虫は、朽ち木だけでなく、マットも食べて育っています。
土の中に産み付けられた卵です。
※卵の左には、分かりにくいですが小さな初齢が見えます。
孵化したばかりの初齢です。
※朽ち木とマットの境界に産み付けられた卵が孵化したものと考えられます。
体は、真っ白ですが時間の経過とともに頭部と脚がオレンジ色に変化していきます。
クヌギ産卵木LLサイズの表面を割って出てきた初齢です。
※この材は、少し柔らかいのでレイアウト用の止まり木として入れておいても勝手に産卵したというご報告もあります。
画像のように幼虫は、食痕(坑道)を残しながら食い進んで行きます。
木の中から出てきた卵です。
画像のように朽ち木に産み付けられた卵は、メスによって木屑で蓋をされて守られています。
偶然に卵、孵化したばかりの初齢(左端)が出てきたので写真に撮ってみました。
産卵木からも沢山の卵と幼虫が出てきました。
1回の割り出しで一発全回収が難しいので割りカス(割った後の木屑とマット)を再び元の容器に戻して3週間から1ヶ月後に再度幼虫回収をすると良いです。
※割り出し時に出てきた卵は、個別に管理すると大変なので割りカスの中に埋め戻しておけば管理が楽です。
割り出した幼虫は、一時管理用カップに無添加虫吉マットを固めずに入れて4から5日ほど養生させて二齢になったものからブナ菌糸ビン550㏄に投入します。
初齢だった場合は、更に二齢に育つまで待ってから投入しても大丈夫です。
※割り出し時の傷や虚弱などの有無を見極めた方がエサのロス率を低減できます。
割り出し直後の投入はお勧めしません。