今日の福岡県福津市(九州北部)は、雪が散ら付く寒い一日です。
早朝は、昨晩に降った雪が薄らと屋根に残っていました。
明日からは、少しずつ天気も回復して春の陽気になる予報が出ています。
※未だ三寒四温の状態が続くと思いますが確実に春が近付いています。
今回は、昨日行った国産オオクワガタの幼虫のエサ交換の様子を紹介したいと思います。
※現在、記事内に登場するボトルは、メーカー終売に伴い「遮光クリアボトル」に商品の変更が発生しています。
ボトルのサイズは、550cc→500cc、850cc→800ccに仕様の変更があります。
・(商品の仕様変更後の)菌糸ビンの販売コーナー>>
画像は、佐賀県産千代田産の31グラムの終齢です。
- 1本目(2016年9月20日):クヌギ菌糸ビン550cc(現在は遮光クヌギ500cc)
- 2本目(2016年12月6日):ブナ菌糸ビン850cc(現在は遮光ブナ800cc)
以上のエサ交換のリレーで育てました。
※ブログ更新当時は、ブナ、クヌギ共にオオヒラタケ菌でしたが、現在はクヌギがカンタケに変更が発生しています。
18から21℃前後の加温飼育につき既に大きく育ち切っており菌糸ビンで暴れる(菌糸をかき混ぜる)と面倒な上に縮みが大きくなってしまうのでオオクワマット(飼育ボトル850ccに木製プレスで固く詰めた物)に投入しました。
※現在、画像の乳白色ポリボトル850ccは、終売につき遮光クリアボトル800ccへ仕様変更。
こちらは、佐賀県神埼産の終齢33グラムです。
- 1本目(2016年9月20日):クヌギ菌糸ビン550cc(現在は遮光タイプ500cc)
- 2本目(2016年12月6日):ブナ菌糸ビン850cc(現在は遮光タイプ800cc)
上記のエサ交換で飼育しています。
今回は、他の産地でも27から28グラムの幼虫が多かったです。
その中でも特に神埼と千代田産で大きな物が多かったです。
こちらの幼虫も最初に紹介した幼虫同様に暴れ(掻き混ぜ)を起こすと面倒なのでオオクワマットでの飼育に切り替えました。
※マットの表面に専用シャベルで幼虫が入る大きさの穴を空けて余分なマットを取り除いて投入すると通気口が塞がりにくくなります。
◆マットボトルと菌糸ビン、エサの種類を問わず、2から3日ほど(急ぎでなければ1週間位)飼育下の環境で温度慣らしを行ってバクテリアや微生物を安定させる事をお勧めします。
その方が幼虫へのストレスが減り落ち着きが早くなる傾向があります。
また、ボトルやビンに投入直後に急激に温度変化を与えない様にしてください。
マットや菌糸ビンは、微生物(バクテリアや菌糸)の集合体なので急激な環境変化を避けていただく事が大型個体飼育に大切です。
こちらは、同じく佐賀県神埼産の(メス)の17グラムの幼虫です。
50ミリを大きく超えるオオクワガタのメスの終齢は、他の種類のオスの終齢と同等(もしくは以上)の大きさになります。
先ほど同様に上記のエサ交換で飼育しています。
- 1本目(2016年9月20日):クヌギ菌糸ビン550cc(現在は遮光500cc)
- 2本目(2016年12月6日):ブナ菌糸ビン850cc(現在は遮光800cc)
- 3本目(2017年2月10日):オオクワマット(ボトルは850cc→現在は800cc)
以前、55から56ミリのメスが羽化したので今回も楽しみです。
こちらは、佐賀県千代田産のオスの終齢31グラムです。
下記のエサ交換で育ちました。
- 1本目(2016年9月20日):ブナ菌糸ビン550cc(現在は、遮光ブナ500cc)
- 2本目(2016年12月6日):ブナ菌糸ビン850cc(現在は遮光800cc)
- 3本目(2017年2月10日):オオクワマット(飼育容器は850cc→現在は800cc)
こちらも前述同様、佐賀県千代田産のオスの終齢です。
糞を出した後でも33グラムもあり今期最大の幼虫でした。
- 1本目(2016年9月20日):ブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光500cc)
- 2本目(2016年12月9日):ブナ菌糸ビン850cc(現在は遮光800cc)
- 3本目(2017年2月10日):オオクワマット(飼育容器は850cc→現在は800cc)
上記のエサ交換リレーで勝負しています。
大型個体作出は、ある意味ギャンブルです。
成虫のサイズは、気温やエサ(マットか菌床)だけで無く、成長具合も合わせたエサの交換タイミングにも大きく左右されます。
※大きくなって羽化するかどうかは、『神のみぞ知る』かもしれません(汗)。
今回紹介しきれなかった幼虫の中にも30グラム級のオスが何匹かいました。
今後の成長が楽しみです。