スジクワガタの産卵木の割り出しの様子と幼虫の保管方法。

今日の福岡県福津市(北部九州)は、昨日からの真冬並みの寒さが少し残っている感じでしたが明日から少しずつ暖かさが戻る様です。

※今年は、年明けから暖かい日と寒い日の温度差が極端過ぎます。

今回は、先日(3月7日)に行ったスジクワガタの産卵セットの割り出しの様子を紹介したいと思います。

年末にセットを組んだのですが幼虫や卵が異常に小さい種類なのでエサだけ与え続けて割り出しを先延ばしにしてしまいました(汗)

※一昨日は、とりあえず2セットだけ割りました。

今回使用した主な飼育用品は、コバエ防止ケース(中)成虫用マット、クヌギ産卵木S(朽ち木)x2本、国産プレミアム昆虫ゼリー、プチ餌皿です。

※産卵木Sは、終売につき、現行商品の場合、Mサイズになります。

昆虫ゼリーは、合成保存料が入っていない国産の物が産卵に最適です。

繁殖方法を紹介したブログ記事>>

マットから出て来た二齢

飼育ケース中サイズをひっくり返すと成虫用マットの中から小さな二齢が出てきました。

二齢

マットの塊からも二齢が出てきました。

※小型種なので他の種類の初齢と同じくらいのサイズです。

メスが齧った朽ち木です。

メスが産卵のために齧りまくった朽ち木です。

2本のうち1本がド派手に齧られていました。

朽ち木から出て来た幼虫

早速、マイナスドライバーを用いて一刀両断してみると食痕(喰い進んだ痕)と共に数匹の二齢が出てきました。

初齢と二齢

こちらは、初齢(左)と二齢(右)を並べた画像です。
写真では、大きさが伝わりませんが初齢の方は、パッと見た感じ2ミリ前後で米粒よりも確実に小さいサイズです。

幼虫の成長過程について>>

一言だけ言える事ですが初齢と卵が小さすぎて一発割り出し、全回収は絶対に不可能です。

朽ち木の中の幼虫

スプーンの上に乗るような5センチ未満の木の破片の中にも小さな小さな初齢がいます。

※画像では、二匹が確認できますが中心部分から更にもう1匹出てきて合計3匹が入っていました。

割りカスを保管

初齢も小さいですが卵もアンパンの上に付いている粒々(ケシの実)くらいのサイズです。

なのでケースに割りカスを戻して1ヶ月から1.5か月後に再びひっくり返して幼虫を回収する予定です。

ケースには、テープやメモに種類や産地などの情報の他に割り出し日を記載して貼り付けておくと管理が楽です。

割り出し結果

最初の1セット目は、22匹の幼虫が出てきました。

割りカスの中にも未だ残っていると思いますので最終的には、もう少し増えると思います。

幼虫をカップに入れます。

割り出した幼虫は、画像の様に一時管理用カップに無添加虫吉幼虫用もしくは、虫吉オオクワマットを固めずに入れて5日ほど養生させます。

※割り出し時に傷ついたり成長不良の個体を見極める為の期間が必要です。

そのあとで二齢から優先的にボトルでの飼育を開始予定です。

エサには、550ccボトル(現在は、遮光クリアボトル500ccへ仕様変更)にオオクワマット木製プレスを用いてカチカチに押し固めた物を与えます。

※お客様から無添加虫吉マットでもスジクワガタが大きく育つというご報告もいただいているのでお好みでも大丈夫だと思います。

なお、カップには幼虫管理ラベルを貼るスペースがありません。

なのでビニールテープやマスキングテープに種類や産地などの情報の他に割り出し日を記載して1匹(1個)ずつ貼っておくと管理ミスを防止できます。


使用した朽ち木

こちらは、もう一方の産卵セットの中の朽ち木です。

こちらは、表面から食痕が見えるほどでした。

出て来た幼虫

朽ち木の表面から出て来た二齢です。

さんらんきからでてきた小さな幼虫

こちらは、シイタケのホダ木の植菌部分の穴に入り込んでいた小さな初齢です。

駆け足での紹介になってしまいましたが二本の朽ち木には、それぞれ10匹前後の幼虫が入っていました。

マットから出て来た幼虫

勿論、マットからも少しですが出てきました。

2セット目の結果

こちらも1回目と同様に22匹の幼虫が出てきました。

途中で目が疲れたので大まかに割って割りカスは、飼育ケース(中)に戻しました。

割り出し後の管理は、前述で既に紹介済みなので省略させていただきます。