今日の福岡県福津市は、朝方の雨が止んだ後は少し肌寒い曇りの天気でした。
今日も引き続き、今月の羽化チェックで出て来た本土ヒラタクワガタの新成虫の紹介をしてみたいと思います。
画像は、今月羽化の本土ヒラタクワガタ宮崎県宮崎市産68ミリの大型個体です。
70ミリには、遠く及びませんがこの時期のやや早期羽化の割に大きなサイズだと思います。
冬場に暖房で温度を一定に保っているのですが棚の上の方やエアコンの真向かいは温度が上がりやすいので早期羽化を起こしやすくなります。
大型個体作出の際は、温度を下げる方よりも上げる方がが難しいと何時も痛感させられます。
(早く羽化させたい種類を意図的に気温が上がりやすい場所へ移動させる事もありますが・・・)
■この個体は、下記のエサ交換で羽化させました。
- 1本目(2016年7月25日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在はブナ遮光タイプ500ccへ仕様変更)
- 2本目(2016年10月20日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は遮光クリアボトル800ccタイプへ仕様変更)
※1月下旬に既に前蛹(蛹の直前段階)になっていたので3本目への交換は無しです。
2本目は、暴れ(菌床の掻き混ぜ)によるサイズロス)避けて大型個体を狙う為、上記のとおりのエサの切り替えを行っています。
マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットのボトル詰め商品の事です。
無添加につき、ボトル内で残留成分の腐敗による発酵ガスや発酵熱が発生しない幼虫に優しく、食い付きも抜群です。
劣化が遅く持ちが良いので固く詰め込んでおけば3から4ヶ月に1回の交換頻度に抑える事が可能です。(ガス抜き不要、加水不要です。)
幼虫への負担も軽減できるので結果的に大きくなりやすいです。
こちらは、本土ヒラタ福岡県福津市産の67ミリの大型個体です。
昨年の初夏に自己採集した天然のメスで産卵セットを組んで生まれた幼虫を育てて羽化させました。
綺麗なカッコいい個体なので紹介してみました。
■因みに下記のエサ交換で羽化させました。
- 1本目(2016年7月13日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光500cc)
- 2本目(2016年10月15日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は遮光800cc)
※1月中旬に蛹室(サナギの部屋)が見えていたので3本目への交換は無しです。
こちらも最新羽化の本土ヒラタクワガタ福岡県福津市産の67ミリ(限りなく68ミリに近い)オスです。
交換リレーは、先ほどの個体と全く同じですが若干早く羽化しました。
画像は、今回の最大サイズの本土ヒラタ福岡県福津市産の70ミリです。
今日は、福岡、宮崎、鹿児島県産のオスが合計で6匹ほど羽化していましたが最大サイズでした。
■下記のエサ交換で羽化させました。
- 1本目(2016年7月13日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光クリアボトル500ccタイプへ変更)
- 2本目(2016年10月15日、終齢):無添加マットボトル850cc(同じく遮光800ccへ変更)
※1月中旬に蛹室を作っていたので3本目への交換なしで羽化しました。
2本成りの経済的な70ミリです。
今年の福岡県産の羽化は、昨年のメスの発生の遅れの影響で来月以降に本格的な羽化が始まるかもしれません。
先ほどの個体をノギスで計測している画像です。
ツルツルの綺麗な70ミリオーバーのオスです。
今後も更なる大型個体の羽化が楽しみです。