2017年3月のツシマヒラタクワガタとヤクシマコクワの大型個体の羽化状況

今日の福岡県福津市は、明け方は少し寒かったですが晴れの暖かい午前中を迎えています。

今回も昨日から引き続き新成虫のクワガタを紹介したいと思います。

ツシマヒラタクワガタ76ミリ

画像は、3月最新羽化のツシマヒラタクワガタ76ミリの大型のオスです。

下記の3本の交換リレーで羽化させました。

  • 1本目(2016年4月18日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在はブナ遮光500ccへ仕様変更)
  • 2本目(2016年6月26日、終齢):ブナ菌糸ビン1500cc(現在はブナ遮光1400ccへ仕様変更)
    ※多く詰めすぎて余っていたので少し遊んでみました。
  • 3本目(2016年9月8日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は遮光クリアボトル800ccタイプへ変更)

※12月下旬に蛹室を作っていたので4本目への交換は無しです。

終齢後半での菌糸ビンの暴れ(菌床のかき混ぜ)を防止する為に3本目は、低刺激(低ストレス)の無添加虫吉幼虫マットでの飼育へ切り替えました。

菌糸ビンからマットへの切り替え飼育について>>


マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットのボトル詰め商品の事です。

添加剤フリー(入っていない事)なので、ボトル内で残留添加成分の腐敗による発酵ガスや発酵熱が発生しない幼虫に優しく、劣化が遅いので、ボトルに強く押し固めておくと確実に3から4ヶ月に1回の交換頻度に抑える事ができます。

(ガス抜き不要、加水不要です。)


今回の羽化チェックでは、更に大きな個体が羽化していました。

ツシマヒラタクワガタ77ミリ

こちらの画像も2月下旬羽化のツシマヒラタ77ミリの大型のオスです。

※画像では表現しにくいレベルですが微妙にアゴが上下にズレているので訳あり品77ミリでの出品になるかもしれません。

最初に紹介した個体より早期羽化気味の2本成り(2本目で羽化)です。

エサ交換は、下記のとおりです。

  • 1本目(2016年7月10日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光クリアボトルタイプ500ccへ変更)
  • 2本目(2016年10月20日):無添加マットボトル850cc(現在は遮光クリア800cc)

夏は、空調管理を行っていてもどうしても温度が上がりやすく加齢していたので2本目は、無添加虫吉マットでの飼育へ切り替えました。

2本目への交換時は、20グラム前半のイマイチの体重で期待できなかった上に少し早すぎる羽化だったのですが無事にマットで伸びて大型化してくれたようです。
※無添加なので食い付きが良いです。

気温が高い季節や加温飼育(ヒーターやエアコンで温度を上げての飼育)の際は、急激な温度差でマットのバクテリアが不安定になって幼虫のストレスになってしまうのでボトルに詰めてから蓋を閉めたままの状態で1から3日ほど飼育下の環境で温度慣らしをして幼虫を投入した方が落ち着きが早くなります。

菌糸ビンの投入前の温度慣らしも同じ原理です。

※添加剤が入ったマットのガス抜きとは、全く異なりますのでお間違いの無いようにお願いします。

昨日ご紹介した本土ヒラタ70ミリの紹介でも共通しているのですが加齢が進んでいたら菌糸ビン飼育を避けた方が大きなまま羽化してくれることもあります。

新成虫の飼育は、フカフカ粒子で潜りやすいココパウダーマットがオススメです!

ツシマヒラタクワガタの産卵を紹介した記事>>


今回は、ヤクシマコクワガタも羽化していましたので序でに紹介します。
※少し前に49ミリオーバー(50に近い)サイズが羽化していたのですが店長が先に出品してしまいましたので。

ヤクシマコクワガタ48ミリ

画像は、最新羽化のヤクシマコクワ48ミリの大型個体です。

昨年の初夏に入荷した天然個体のメスを産卵させて生まれた幼虫を育てました。

※詳しい産卵方法は、越冬させた種親の天然メスで近々産卵セットを組んでみたいと思いますのでその時に紹介します。

★追記(2017年3月18日):詳しい産卵方法の記事>>

早期羽化&早期活動の傾向が強い種類なので、飼育温度次第では、数ヶ月で蛹化することも多いです。

■下記のエサ交換で羽化させました。

※2017年1月下旬には、蛹になっていたので3本目への交換は行っていません。

550ccのボトル(現在は遮光クリア500cc)にマットを詰める際は、詰めが弱すぎると途中で緩んだり、乾燥してしまい生育に支障が出てしまう恐れがあるので思いっきり強く押し固めてください。

今回、紹介の新成虫は、今日の夕方以降に出品できるかもしれません。