屋久島産ヒラタクワガタの終齢幼虫のマット交換の様子を紹介します。

こちら九州北部(福岡県福津市)は、朝から暖かい晴れの天気です。

近所の桜も少しずつ開花が始まり今日(2017年4月3日午前)の時点では、三分咲きといった感じです。

今回は、昨晩行ったクワガタの幼虫の餌交換の中から屋久島産ヒラタクワガタを紹介したいと思います。

※今回の交換は、初夏から夏の羽化(予定)を迎える終齢幼虫の最後のエサ交換になると思います。

基本的に飼育温度は、18から20℃前後です。

屋久島産ヒラタクワガタ18g

画像は、昨年の夏から天然採集品の出品を始めた屋久島産ヒラタクワガタの終齢です。

昨年入荷した天然のメスで産卵セットを組んで産まれた幼虫です。

詳しい産卵方法を紹介した記事>>>

■下記のエサ交換で飼育中です。

  • 1本目(2016年10月19日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在はブナ遮光タイプ500ccへ変更)
  • 2本目(2016年12月19日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は遮光ボトル800ccへ仕様変更)
  • 3本目(2017年4月2日、終齢):同上

2本目は、菌糸ビンに入れるよりもマット飼育の方が結果が得られやすいので無添加虫吉マットへの飼育へ切り替えました。

※終齢で菌糸ビンに入れると暴れ(菌床のかき混ぜ)を起こしてしまい逆に小型化するリスクも高いので無添加菌床配合の虫吉マットの方が食い付きが良く確実に大きく育ってくれます。

マットボトルから出した屋久島産ヒラタクワガタの幼虫

こちらも先程と同じく屋久島産ヒラタクワガタの終齢です。

1本目の菌糸ビンから2本目のマットへの交換時は、14グラム程度でしたがマットボトルで飛躍的に大きく育ってくれました。

屋久島産ヒラタクワガタの幼虫19g

体重測定を行ってみると19グラムの大型幼虫でした。
※現時点では一番大きな幼虫です。

幼虫は、1本目(二齢から終齢へ脱皮した時点)で勝負が決まっているので1本目でしくじってしまうと2本目以降は、どんなに頑張っても大きくならないと言っても過言でないほどです。

※なので当店では、1本目だけ菌糸ビンを与えて巨頭の終齢(通称:ビッグヘッド)の発生率を上げて2本目以降の無添加虫吉マットでストレスなく大きく育てる作戦で大型個体を出しています。

上手くハマると2本成り(1本目菌糸ビン→2本目マット)の切り替え飼育で大型個体が羽化する事もあるほどです。

2本成りで本土ヒラタクワガタ70ミリの記事>>>

因みに、マットボトルの中身の無添加虫吉幼虫用マットは、添加物入りのものと異なり、ボトル内で残留添加物の腐敗に伴う発酵ガスや発酵熱が発生しないため、固く詰め込んでも幼虫にとって安心です。

ガス抜き不要、加水不要です。

劣化が遅く持ちが良いので、固く詰め込んだ状態なら交換頻度を3から4ヶ月に1回に抑える事ができるので少ない交換回数で済むだけでなく、交換時のストレス痩せのリスクも軽減できます。

屋久島産ヒラタクワガタをマットボトルに投入しました。

3本目の引き続きマットボトル850cc(現在は遮光クリアボトル800ccタイプへ変更)に投入して羽化を待ちます。

70ミリは、厳しいかもしれませんが65から69ミリの極太系個体で羽化してくれればと期待しています。

因みに交換リレーは、最初に紹介した18グラムの幼虫と全く同じです。

昨年、入荷した天然の屋久島産は、お客様への出品分を優先させましたので繁殖数が少なく余り出品できないかもしれません。
今年も天然個体の入荷の機会があれば宜しくお願い致します。