トクノシマノコギリクワガタの大型終齢幼虫のマット交換

今日は、昨日の雹が降った天気が嘘のようにお昼過ぎから気温が一気に上がり、汗ばむ陽気になりました。

北部九州も今週の半ばから20℃を大きく超える予報が出ており、幼虫の繁殖場も本格的に冷房を入れる季節になりそうです。

午前中の屋久島産ヒラタクワガタのブログでお伝えした三分咲きの桜も見る見る開花して五分咲きに近い状態になっていました。

今回は、トクノシマノコギリクワガタの幼虫のエサ交換を紹介したいと思います。

トクノシマノコギリクワガタの幼虫

画像は、1本目(2016年9月7日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在はブナ遮光ボトル500ccへ仕様変更あり)

→2本目(2016年12月19日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は遮光ボトル800ccへ仕様変更あり)

以上のリレーで今回交換を迎えた16グラムの大型終齢です。

※マットボトルとは、無添加虫吉幼虫マットのボトル詰め商品の事です。

昨年の夏に入荷した天然個体のメスを産卵させて産まれた幼虫です

9月の割り出しは、ブログでご紹介できませんでしたが2016年10月22日にも割り出しを行っているので今年も夏に羽化すると思います。

10月22日の割り出しの記事>>

今回は、軒並み15グラム前後の幼虫が多かったですが時々18グラム前後の70ミリオーバー予備軍が出てきました。

トクノシマノコギリクワガタの終齢17グラム

画像は、大型の終齢17グラムです。

直前に測りの上で糞をしてしまったのでボトルから出す前は18グラム前後だったと思います。

因みにこの体重で十分に70ミリを狙えます。

※私の記憶が正しければ18グラムで下記の記事の個体が羽化しているはずです。

過去に紹介した73ミリ羽化の記事>>>

交換リレーは、最初に紹介した16グラムと全く同じです。

過去の飼育の経験上、この種類は、終齢で菌糸ビンに入れてしまうと高確率で暴れ(かき混ぜ)を起こして大きくならないので終齢になっていたら無添加虫吉幼虫マットでの飼育に切り替えています。(今回は、2本目からです。)

■1本目菌糸ビン550cc(二齢で投入)→2本目以降はマットボトル850cc(終齢で投入という交換リレーです。

※現在は、550ccボトル→遮光ボトル500cc、850ccは遮光ボトル800ccへそれぞれ変更が発生しています。

過去の大型個体も上記の切り替え飼育で作出しています。

菌糸ビンからマットへの切り替え飼育の説明>>

マットに幼虫を入れる際に役立つシャベルです。

幼虫を投入する際は、画像の専用シャベルを用いると簡単に穴を掘る事が出来ます。

※固い表面もザクザクと簡単に掘れます。

マットボトルにトクノシマノコギリクワガタの幼虫を投入!

後は、掘った穴に交換用スプーンを用いて幼虫を入れるだけで簡単に潜って行きます。

後は、蓋を閉めて夏の大型個体の羽化を待ちたいと思います。

無添加虫吉マットは、一般的な添加発酵タイプと異なり、ボトル内で残留添加成分の腐敗による発酵ガスや発酵熱が発生しないので固く詰め込んでも幼虫に安心です。

ガス抜き不要、加水不要です。

また、劣化が遅く持ちも良いので固く詰める事でトクノシマノコギリクワガタの場合、交換頻度を4ヶ月に1回に下げる事ができるのでストレスも軽減できて結果的に大型化しやすいです。

なお、ボトルの詰め込みが弱すぎると途中で緩んでしまいブカブカに肥大化した蛹室(蛹の部屋)を作ってしまい寝返りを打てずにアゴのズレや羽化不全のリスクが上がるので注意が必要です。