桜吹雪とトクノシマノコギリの幼虫飼育(マット交換の様子)

桜の花吹雪

今日の福岡県福津市(北部九州)は、朝から晴れの暖かい一日でした。

先日のブログの冒頭でお伝えした桜の花も散り際を迎えました。

時々吹く強い風で青空高く舞い上がる『桜吹雪』が見事だったので写真に撮ってみました。

地面に積もった花びらもピンクの絨毯の様で綺麗でした。

今回は、昨日行ったクワガタの幼虫のエサ交換の様子を少しだけ紹介したいと思います。

トクノシマノコギリの終齢

こちらは、2本目から3本目への交換の際にボトルから出したトクノシマノコギリクワガタの大きな終齢です。

無数の糞が目立っており爆食して大きく育っている事が分かります。

昨年の夏に入荷した天然個体のメスでセットを組んで産まれた幼虫です。

18グラムの特大サイズ

体重を測ってみると18グラムの特大サイズでした。

先この大きさで70ミリオーバーが十分に期待できます。

■因に下記のエサ交換で飼育中です。

  • 1本目(2016年9月7日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在はブナ遮光500ccへ仕様変更)
  • 2本目(2016年12月3日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は遮光ボトル800ccへ仕様変更)
  • 3本目(2017年4月13日、終齢):同上

終齢で菌糸ビンに入れても直ぐに暴れ(掻き混ぜ)を起こして痩せてしまう事があります。

そこで2本目からマットボトルへ切り替えています。

菌糸ビンからマットへの切り替え飼育について>>


マットボトルについて

マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットのボトル詰め商品の事です。

発酵を促す添加剤を一切使用していませんのでボトル内で残留有機物の腐敗による発酵ガスや発酵熱が一切発生せず、幼虫にとっても安心安全です。

劣化が遅く持ちが良いので固詰めの状態でしたら交換頻度を4ヶ月に1回に下げる事ができます。(ガス抜き不要、加水不要です。

この方法の方が交換時のストレス痩せを軽減できて確実に大きく育ってくれます。

それとご自身でマットボトルをお詰めになられる際は、強く詰め込んでください。

特にノコギリクワガタの仲間の場合、マットの詰め込みが弱すぎると途中で緩んでしまい交換頻度が上がるだけでなく、肥大化した蛹室(蛹の部屋)を作って寝返りが打てずにアゴズレ(アゴの非対称)や羽化不全のリスクが上がります。

850ccのボトルの場合だと1袋(4リットル)で2.5本くらい詰まります。

1本当たりに換算すると1.5リットルのマットが入る事になります。(超固詰め時の目安の分量)

ボトルから出した終齢

こちらも同じく2本目のボトルから出したトクノシマノコギリの終齢です。

明らかに丸々と太った大きな幼虫です。

19グラムの終齢

体重を測ってみるとパーソナルベストの19グラムでした。

メスの終齢との大きさの比較

メスの終齢(右)と比べても圧倒的な大きさなので過去2回の73ミリの壁を破ってくれる事を願っています。(メスも40ミリを超える大きさです。)

こちらも最初に紹介した個体と全く同じエサ交換リレーです。

早ければ真夏頃に羽化するかもしれません。

※18から20℃の少し低めの温度管理なので若干幼虫期間が長くなっています。

対馬産の終齢

こちらは、昨年の夏に入荷した対馬産ノコギリクワガタの終齢です。

亜種ではありませんが九州最北端の産地なので個人的な楽しみで幾つか産卵セットを組みました。

終齢10グラム

体重は、10グラムなので水牛タイプで羽化する事だけは確かですが湾曲の強弱が興味深いところです。

■下記のエサ交換で飼育中です。

  • 1本目(2016年10月15日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc(現在はクヌギ遮光タイプ500ccへ変更)
  • 2本目(2016年12月29日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は遮光タイプ800ccへ変更)
  • 3本目(2017年4月13日、終齢):同上

朝晩が冷え込み始める秋に1本目からマットを使用すると二年一化(2年掛けて羽化)する可能性が上がります。

なので早く終齢まで育てる為に最初に菌糸ビンを与えて一気に加齢させました。

こちらも早ければ夏頃に羽化しているかもしれません。

面白い情報があれば、また紹介します。