今日の福岡県福津市(九州北部)は、昨日の大荒れの天気が嘘の様に朝から晴れの穏やかな天気です。
今回も昨日に引き続き4月に羽化した大型個体の中からトクノシマヒラタクワガタを紹介をしたいと思います。
※今回は、最後にラスボス級の圧倒的な大きさの個体が登場します。
ご期待下さい♪♪
画像は、最新羽化のトクノシマヒラタクワガタ75ミリ(現時点で75.7から75.8ミリ)の大型個体です。
新成虫は、猫背気味に前かがみなので画像ではアゴが短く湾曲した感じに見えますが実際は、少しだけ内歯が上を向き直線的な個体が多いです。
※但し、アゴの太さは、日本に棲息するヒラタの亜種の中で3本の指に入るのでカッコ良いです。
■下記のエサ交換で羽化させました。(現在、ボトルと菌糸ビンの仕様が変わっております)
- 1本目(2016年6月27日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は、遮光ブナ500ccへ仕様変更)
- 2本目(2016年9月18日、終齢):無添加虫吉幼虫マットボトル850cc(現在は、遮光マットボトル800ccへ仕様変更)
- 3本目(2017年1月8日、終齢):同上
⇒2017年2月14日に前蛹になっていたので4本目への交換は無しです。
大きく育った終齢を菌糸ビンに入れてしまうと暴れ(掻き混ぜ)で縮んでしまう恐れがあります。
なので2本目からマットボトルへ切り替えました。
ただし、最初の1本目で大型個体の素質(巨頭の終齢=ビッグヘッド)になっていなければ大型化は厳しいです。
大型個体作出の為には、ある程度(18から21℃前後)の低温に抑える必要があります。
★特にエサ交換直後の温度や環境変化に注意が必要です。
・例えば、気温が低い時に届いた冷えた菌糸ビンやマットにいきなり投入して加温もしくは、温度が上がる環境。
・または、これからの季節の配送中に熱くなったものに投入。
幼虫は、環境の変化に弱いので到着後1から3日ほど温度慣らしを行って投入したり、温度のアップ、ダウンを避けていただく必要があります。
この時期は、朝晩の気温差が大きいので昼間の温度が上がりすぎないように冷房が必要な場合もあります。
(23℃を超え始めると落ち着きが悪くなる事があります)
画像は、別のトクノシマヒラタの極太系大型個体です。
さっそくノギスを当ててみると77.5ミリの超大型個体でした。
※さらりと紹介しましたが虫吉パーソナルベストの更新です。
■下記のエサ交換リレーで羽化させました。
- 1本目(2016年4月18日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光500cc)
- 2本目(2016年6月26日、終齢初期):ブナ″″850(現在は遮光ブナ800cc)
- 3本目(2016年8月8日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は遮光800cc)
少しズボラ気味の飼育になてしまいましたが2017年1月中旬に蛹室と思しき空洞を作り始めていたので4本目の交換を行っておりません。
こちらの個体は、2本目への効果時に終齢へ脱皮して数日しか経過していない状態だったので菌糸ビンを与えています。
暴れさせたくなかったので少し早めに3本目のマットへ切り替えています。
次は、今回のラスボスの紹介です。
こちらは、最新羽化のトクノシマヒラタのマグナム級サイズのオスです。
現時点で確実に78ミリを超えています。
※但し、少しだけアゴに凹みが有るので訳あり品になるかもしれません。
手に乗せると圧倒的な重量感が伝わります。
こちらは、何と下記の2本のみの使用で大きく育っています。
■因みに交換リレーの紹介です。
- 1本目(2016年5月19日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光500cc)
- 2本目(2016年9月3日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は遮光800cc)
⇒2017年1月下旬に蛹室を作り始めたので3本目への交換は行っていません。
1本目から2本目への交換時にイマイチの大きさだったので体重測定を行っていません。
前述の個体と同じ理由で2本目からマットボトルへ切り替えを行いましたが、最後に驚異的な伸びをしていると思います。
マットボトルの補足説明

マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットをボトルに固く詰めた商品の事です。
添加剤が一切入っていないのでボトル内で残留成分の腐敗による発酵ガスや発酵熱が発生しない事が幼虫へのストレスを軽減して大きくっ育つのかもしれません。
加えて劣化が遅く持ちが良いので交換頻度を確実に3から4ヶ月に1回に抑える事ができるのでストレス痩せのリスクも軽減できていると思います。
いつも思うのですが、今回の様にノーマークの幼虫の方が大化けしてくれる事があるので面白いです。