天然屋久島産カブトムシ(ヤクシマカブト)の幼虫の飼育

今日の福岡県福津市(九州北部)は、曇りの一日でしたら過ごしやすい一日でした。

今日は、屋久島より天然掘りのヤクシマカブトムシの幼虫が届きました。

本土の国産カブトムシ(ヤマトカブト)よりも小振りで頭角(前ツノ)が発達しない亜種です。

屋久島産の幼虫

但し、少し手遅れだったみたいで数も少なく画像の様に蛹室を作り始める直前段階の色が濃くシワが目立つものも多かったので出品が厳しいと判断しました。

福岡産の幼虫は、まだ色が白くて伸びしろが有ったので少し油断してました。

屋久島では、6月の早い時期に発生し始めるとの事ですので次回は、もう少し早く入荷させて出品をしたいと思います。

オスの幼虫

今回入荷した幼虫で一番大きな物の体重を測ってみたら28グラムでした。
※既に成熟して体色が濃く(濃い黄色もしくは茶褐色に)なっています。

屋久島カブトは、亜種認定されていませんがどう考えても性格や大きさだけでなく角の発達具合も本土の物と異なります。

7センチを超える個体が少ないとのことですが角が余り発達しない分だけ28グラムでも70ミリオーバーが厳しいのかもしれません。

※昨年入荷した天然のメスにカナブンに毛を生やしたような物がいたのを覚えています。

折角の機会なので飼育方法だけご紹介したいと思います。

コバエ防止飼育ケース(中)

こちらは、コバエ防止飼育ケース(中)です。

別売りですがフィルターがございます。

※現在は、画像のグレーのスポンジではなく、不織布のフィルターシールに仕様変更が発生しています。

作りが良いので使いやすいです。

※以前まで出品していたBeケース(中)が製造中止になってしまったので先日から出品を開始しました。

固めずに入れます。

飼育容器に無添加虫吉マットを固めずに入れて、その状態で3匹入れて飼育します。

交換時に土を固めてしまうと通気性が悪くなって幼虫が上に出てくる事があるので固めない方が良いです。

当店のマットは、粒子自体が柔らかめなので強く押し固めなくて大丈夫です。

横からの画像です。

横からの画像です。(夜に撮影したので温度差で曇ってしまいました。)

初夏は、爆食することに加え蛹室を作る際に土の量が減るので少し多めの約5リットルのマットを入れています。※加水はしていません。

一般的にエサ交換は、5月が最後になると言われてますが結構土の量が減るので目減りした分を足すのに必要なマットを少しだけ多く準備しておかれる事をお勧めします。

※未使用で余った場合は、成虫飼育にも使う事が可能です。

これからの季節は、2週間前後で糞が目立ち始める事も多いので容器内の環境にも注意が必要です。

飼育容器の蓋を閉めます

蓋を閉めて直射日光が当たらない涼しい場所で飼育します。

※フタのに付いている黒いスポンジは、コバエ侵入防止のスポンジフィルターなので外さずに使用してください。

(前述のとおり、黒いスポンジは終売になり、現在は、フィルターシールに仕様変更あり)

今年は、天然掘りの福岡県産の幼虫も飼育しているので飼育容器の数だけが増えてしまってますが無事に大型個体が羽化したら紹介したいと思います。