初夏が近づき、本格的なシーズンに突入しつつあります。
今回は、イキヒラタクワガタの産卵セット(加水した産卵木をマットで埋め込んだ容器の事)を組んでみましたのでご紹介いたします。
使用する主な飼育用品の紹介です。
・飼育容器:コバエ防止飼育ケース(中)
・昆虫マット:産卵用4リットル
・産卵木(朽ち木):クヌギ材(M)x2本
※餌には、後ほど紹介する国産プレミアム昆虫ゼリー(合成保存料不使用)を与えています。
※今回の飼育ケース(中)は、幅があるのでクヌギMサイズを2本入れても未だ余裕があります。
なお、現在、飼育ケースの蓋の黒いスポンジは、専用フィルターシールへ仕様の変更が発生しております。
それでは、実際の方法を紹介します。
先ず、バケツに2本のクヌギ材を入れて加水します。
※産卵木は、シイタケ栽培で使用されるホダ木を乾燥させた物なので水にプカプカと浮かびます。
そこで画像の様に水を入れたペットボトル等で重しをして沈め込みます。
そうする事で早く中心に水が染み込んで時間短縮が可能です。
※約30分程度で加水が完了します。(1時間を超える加水は水切れが悪くなるので避けてください。)
水から出して日陰干しを行い余分な水を切ります。
※画像の様にひっくり返したカゴやザルの上に置くとスムーズに水切りを行えます。(水切りの時間短縮の方法です。)
約6から7時間ほどで水切り完了です。
※今回は、お昼12時頃に水から出して夜7時くらいまで干しました。
一晩以上、放置するとカビだらけになってしまうので注意が必要です。
(カビは飼育上の問題はありませんが気味悪い存在です。)
ホームセンターなどで売っているステーキナイフを使って樹皮を剥がします。
刃物を使うよりもこの方法が一番安全です。
樹皮は、全て剥がしてしまって大丈夫です。
2本とも樹皮を完全に剥がします。
次は、飼育容器にマットを詰め込む作業を行いますが、その前に容器の割れを軽減するプチテクニックの紹介です。
画像の様に梱包用の透明テープ(パッキング用テープ)を飼育容器の底に貼ります。
※強風時の窓ガラスの割れ対策と同じ要領で中心を渡す(横断させる)感じです。
念のため、もう一方にも貼って『十字貼』です。
補強だけでなく、例えヒビが入っても問題が無くなります。
飼育ケース(容器)にマットを入れます。
固めない状態で容器の4分目くらいまで到達したら一旦入れるのを止めます。
※温度差で一時的に曇って画像が白くなっており、分かり辛くて申し訳ございません。
★画像の状態がクヌギ材(M)を2本埋め込んだ時にマット4リットル(1袋)をピッタリ使い切れる分量になります。
※ここで沢山の入れすぎると朽ち木を埋め込む際に足りなくなるのでご注意ください。
容器を割らない様に注意して木製マットプレスで底の部分を押し固めます。
※容器の下の玄関マットは、容器の割れを防ぐクッションの為に敷いています。
(雑誌や四つ折りの新聞紙の束でも代用可能です)
固めた後の横からの画像です。
容器の底に約3から4センチ前後の固めた層が出来ます。
固めた終わったら上に2本の朽ち木を並べて置きます。
残りのマット(前述の作業の余り)を全部入れます。
軽く手で押さえて隙間を埋めます。
注意)上の層を強く固めすぎると底の部分が酸欠を起こしてしまうので絶対に押し固めないでください。
これでセットがが完了です。
ペアをBeケース(ミニ)でペアリング(交配)させている様子です。
オスがメスを挟んで殺してしまう恐れがあるのでオスのアゴを園芸用のグリーン帯で縛っています。
同居期間は、概ね5日前後です。
セットを組む数日前からペアリングを開始すると良いです。
※但し、アゴ縛り状態で長期間放置しないでください。
※飼育容器内の用品は、ココナッツマット、超高たんぱくワイドカップゼリー、イエロー果汁ゼリー、専用のエサ皿です。
セット内には、メスのみを入れます。
3から4週間経過して卵や幼虫が見えない時のみオス(アゴを縛って)を入れて5日ほど同居させてみてください。
ケース内には、転倒防止の足場のクヌギの落ち葉を入れています。
※画像の昆虫ゼリーは、左からブラウン黒糖、ワイドカップ、ホワイト高たんぱくです。
(エサ皿は、スペースに応じでお好みで大丈夫です。)
上手く行くと1から1ヶ月半後には幼虫や卵が見えます。
幼虫が見えているにも関わらず、メスを入れたまま長期間放置すると幼虫(自分の子)を捕食してしまいますので早めに割り出すかメスを取り出すなどしてください。
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