2017年5月のサキシマヒラタクワガタの羽化情報(菌糸ビン→マットへの切り替え)

今日の福岡県福津市(九州北部)は、雨の天気で少し肌寒い一日でした。

今回も先日に引き続き最新の2017年4月末羽化のサキシマヒラタクワガタの新成虫を紹介したいと思います。

サキシマヒラタ73ミリのオス

画像は、最新羽化のサキシマヒラタの73ミリのオスです。

そこそこの大きさですが内歯(アゴの突起)が上がったカッコいい個体です。

昨年の夏に入荷した天然のメスで産卵セットを組み産まれた幼虫を羽化させました。

●下記のエサ交換リレーで羽化させました。

  • 1本目(2016年8月27日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年11月7日、終齢):無添加マットボトル850cc(無添加虫吉幼虫用マット

→2017年2月24日に前蛹(サナギになる直前段階の幼虫)になっていたので3本目の交換は無しです。

終齢で菌糸に入れても暴れ(掻き混ぜ行動)を起こして激縮みしてしまうリスクが上がります。

なので今回は、2本目からマットボトルへ切り替えています。

持ちの良さ(劣化の遅さ)を重視させなければならないので、無加水で使用してください。

菌糸ビンからマットへの切り替え飼育>>

真っ赤な74ミリのオス

こちらの画像は、羽化して間も無い真っ赤なサキシマヒラタ74ミリのオスです。

アゴが少し太めの個体です。

因みにアゴの個体差が大きい種類なので面白いです。

内歯上がり、内歯が少し下のタイプ、中間的な感じのタイプなど様々です。

■下記のエサ交換で羽化させました。

  • 1本目(2016年9月7日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc(現行商品ではブナを推奨)
  • 2本目(2016年11月27日、終齢):無添加マットボトル850cc

→2017年3月28日にサナギになっているのを確認。

温度が低いので通常よりもサナギの期間が長くなっていると思います。

※幼虫のエサは、時間と共に劣化して品質が変わってしまうので基本的に菌糸ビンは2から3ヶ月毎の交換マットは3から4ヶ月毎の交換をお勧めします。

別の74ミリのオス

こちらも同じくサキシマヒラタ74ミリのオスです。

内歯が上がった綺麗な形の個体です。

先に紹介した74ミリの兄弟ですが少し雰囲気が異なります。

因みにエサ交換のリレーも全く同じなので省略しますが、こちらの個体の方が少しだけ早く羽化しています。

75ミリの大型個体

こちらの画像は、サキシマヒラタの75ミリの大型個体です。

比較的アゴが太いバランスが良い個体だと思います。

■下記のエサ交換リレーで羽化させました。

  • 1本目(2016年9月2日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc(現行ではブナを推奨)
  • 2本目(2016年11月27日、終齢):無添加マットボトル850cc

→2017年3月4日に前蛹になっていたので3本目の交換は無しです。

※2本成りの羽化ですが意外に大きいです。

76ミリの大型個体

画像は、今回の羽化では、最大サイズのサキシマヒラタの76ミリの大型個体です。

こちらは、1本目から2本目の交換の際に終齢への脱皮直後だったので1本だけ多く菌糸ビンを用いました。

■エサ交換は、以下のとおりです。

  • 1本目(2016年9月20日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年12月6日、終齢):ブナ〃〃850cc
  • 3本目(2017年2月8日、終齢):無添加マットボトル850cc

→2017年4月上旬に既に蛹になっているのを確認。

過去に2本目からエサの切り替えを行っても79ミリが羽化した事が有ります。

なので2本目の菌糸ビン850ccは、羽化までの時間短縮程度で余り意味が無かったかもしれません

この種類は、大きさの割に早期羽化の傾向があります。

今後の更なる大型個体の羽化が楽しみです。