タカラヒラタ70ミリオーバーや本土ヒラタ、ヤマトサビクワガタの羽化状況

今日も九州北部は、梅雨の曇り空の一日でした。

今回も現在羽化しているクワガタの新成虫の中から大型個体を紹介をいたします。

タカラヒラタ70から71ミリ

画像は、5月下旬羽化のタカラヒラタクワガタ超特大70ミリから71ミリの綺麗な極太系のオスです。

※出品時に71ミリが際どい場合は、70ミリで出品いたします。

今年は、訳あり品を合わせると70ミリの大型個体が既に何匹か羽化しており久しぶりに大型個体を拝めました。

■下記のエサ交換リレーで羽化させました。

  • 1本目(2016年6月15日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc ※現行商品ではブナを推奨。
  • 2本目(2016年9月8日、終齢):無添加マットボトル850cc(中身は無添加虫吉幼虫用マット
  • 3本目(2017年1月23日、終齢):同上

→2017年3月29日に前蛹(蛹になる直前段階の幼虫)になっているのを確認したので4本目への交換無しです。

2本目からは、終齢での菌糸ビンの暴れ(掻き混ぜ行動)による縮み(サイズのロス)を防ぐ為に無添加虫吉マットボトルでストレスを与えない様に飼育しました。

菌糸ビンからマットへの切り替え飼育について>>

マットボトルについて

無添加なのでボトル内で残留添加剤の腐敗に伴う発酵ガスや発酵熱が一切発生しないので、カチカチに固く詰め込んでも幼虫にとって安心安全です。(ガス抜き不要、加水不要

劣化が遅く持ちが良いのでカチカチに固く詰め込んだ方が交換頻度を落とせて幼虫へのストレスを軽減してくれます。

基本的にエサ交換は、菌糸ビン:2から3ヶ月毎マットボトル:3から4ヶ月毎で行う様にしていますが若干前後する場合もございます。

※この時期は、外気との環境差を無くす為、ボトルを予め1から2日ほど温度慣らしを行って投入しています。

無添加虫吉幼虫用マットの説明書(クワガタ版)>>

本土ヒラタ69ミリ

こちらは、最新羽化の本土ヒラタクワガタ福岡県福津市産の69ミリ(限りなく70ミリに近い)特大サイズのオスです。

今回新成虫の最大サイズでした。

※現在、蛹も多いので今後も大型個体が羽化すると思います。

画像の個体は、内歯の小突起(鋸歯)が完全に消失した個体(通称:ギザ無しヒラタ)です。

このブログでも時々、登場しますが飼育下、自然界共に低い確率で出現します。

※遺伝なのか幼虫のエサのphなどの環境要因なのかは不明です。

昨年の晩夏に天然採集のメスをセットして産まれた幼虫を育てた個体です。

■エサ交換リレーは下記のとおりです。

  • 1本目(2016年10月1日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc(現行商品ではブナを推奨)
  • 2本目(2016年12月19日、終齢):無添加マットボトル850cc

→2017年4月1日に前蛹になっているのを確認→5月30日羽化です。

※冬から春は、朝晩の冷え込みで繁殖場内の温度が18度を下回る事も有ったので若干、前蛹および蛹の期間が長くなっていると思います。

(幼虫のみ冬場は基本的に20℃前後で飼育しています。)

ヤマトサビ26ミリ

画像は、5月に羽化したヤマトサビクワガタの26ミリの特大サイズのオスです。

小型種なので26ミリでも大きな方です。

動きが少なく、不思議系の変わった種類です。

産卵セットを組んで2か月ほど経過したら、いつの間にか朽ち木から大量の幼虫が出てくる事が有ります。

繁殖方法を紹介した記事>>>

今回は、2016年7月25日に無添加虫吉幼虫マットを飼育ボトル550ccに木製プレスを用いて固く詰めた物に投入して交換無しで羽化させました。

詰め込みが弱いと途中で緩みが発生して乾燥の原因になってしまうので注意が必要です。

※本来は、4ヶ月に1回交換した方が手堅く羽化すると思います。