ヤクシマコクワやトカラコクワなど綺麗な離島産コクワガタの大型個体の羽化情報

今日の福岡県福津市(北部九州)は、日差しが強い晴れの天気でした。

6月5日に梅雨入りしてからは、雨が殆ど降らない天気が続いております。

加えて夜間の気温も下がるので現時点での採集はイマイチです。

今回も最新羽化の新成虫のクワガタを紹介をしたいと思います。

ヤクシマコクワ50ミリ

画像は、5月最新羽化のヤクシマコクワガタ50ミリ(限りなく50ミリに近い)の特大サイズのオスです。

パーソナルベストのタイ記録です。

アゴが太くてドッシリ系なのでカッコいいです。

昨年の6月に入荷した天然個体のメスから産まれた幼虫を羽化させました。

■下記のエサ交換リレーで羽化させました。

  • 1本目(2016年7月27日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年10月14日、終齢):虫吉オオクワマット(550ccボトルに木製プレスを用いてカチカチに詰めた物)
  • 3本目(2017年2月26日、終齢):同上

→2017年4月10日に蛹室を作って前蛹になっているのを確認したので4本目の交換は無しです。

2本目からは、終齢での暴れ(菌床の掻き混ぜ行動)による縮みのトラブルを避ける為に上記のとおり、マットへ切り替えました。

550ccのボトルは、容量が少ないので緩みや乾燥による羽化不全を防ぐためにカチカチに強く詰め込んでいただいて構いません。

※固く詰めた方が交換頻度を落とせて確実に4ヶ月に1回の交換頻度に持ち込む事が出来ます。

51ミリに近いオス

こちらも6月1日に羽化したばかりのヤクシマコクワの50ミリ(限りなく51ミリに近い)特大のオスです。

この種類は、アゴが平面的な感じで太く、艶消し状の個体が多いです。

大型極太系個体なので重量感があります。

手に乗せた画像

50ミリ超えにもなると独特の迫力が出てきます。

■エサ交換のリレーは下記のとおりです。

  • 1本目(2016年7月27日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年10月28日、終齢):虫吉オオクワマット(ボトルは550cc)
  • 3本目(2017年3月6日、終齢):同上

→5月上旬に蛹になっているのを確認→6月1日羽化。

トカラコクワ49ミリ

こちらの画像は、5月下旬に羽化したトカラコクワガタ49ミリです。
※僅かに50ミリに届きませんでした。

先ほど紹介した屋久島産と比べて光沢が強く、アゴが細く直線的です。

※内歯が少し上を向きます。

アゴの先端は、簡単に折れてしまいそうな位の細さでシャープな感じです。

■下記のエサ交換で羽化しました。

  • 1本目(2016年8月21日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年11月8日、終齢):虫吉オオクワマット(ボトルは550cc)
  • 3本目(2017年3月6日、終齢):同上

→4月27日に蛹になっているのを確認→5月25日羽化。

※エサ交換は基本的に「菌糸ビン:2から3ヶ月毎」「マットは4ヶ月毎」の交換を行っています。

冬から春先の期間は、朝晩の冷え込みで18℃を下回ることが多く、サナギの期間が通常よりも長くなっていると思います。

今年は、本格的な羽化が夏になると思います。

トクノシマの大型35ミリ

こちらは5月下旬羽化のトクノシマコクワガタの大型のオス36ミリです。

リュウキュウコクワ系の種類も少しずつですが羽化が始まっております。

■エサ交換のリレーは下記のとおりです。

  • 1本目(2016年7月25日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2016年10月16日、終齢):虫吉オオクワマット(ボトルは550cc)
  • 3本目(2017年2月26日、終齢):同上

→4月17日に蛹になっているのを確認→5月下旬羽化。

例年よりも少し数が少ない感じですが、この種類も少しずつ羽化が始まっています。

他の種類でも大型個体が出ましたら紹介したいと思います。