イキヒラタクワガタの産卵セットの割り出しの様子【2017年6月】

今日も福岡県福津市は、晴れの一日でした。

梅雨入りが発表されれて10日以上経過しますが殆ど雨が降っていません。

今回は、以前紹介したイキヒラタクワガタの産卵セット(加水した産卵木を埋め込んでセットした容器の事)の割り出しの様子を紹介したいと思います。

繁殖方法を紹介した記事>>>

割り出し前のイキヒラタクワガタの産卵セット

画像は、今年の4月下旬に組んだ産卵セットです。

※メス(親)は、幼虫(子)を捕食しない様に数日前に別の容器に移しています。

使用した主な飼育用品は、コバエ防止ケース(中)産卵用マットクヌギ産卵木(朽ち木)Mサイズx2本です。

エサは、産卵効率をアップさせる為、合成保存料が一切入っていない国産プレミアム昆虫ゼリーを与えました。

産卵セットをひっくり返した様子

ケースの中身を慎重にひっくり返した様子です。

容器の底の部分(木製マットプレスで固めた層)から沢山の初齢が出てきました。

初齢を集めた画像

初齢を一ヶ所に集めてみた画像です。

孵化したタイミングなどで既に大きさがマチマチです。

初齢は、やがて脱皮して二齢へと成長します。

クワガタの卵から羽化までの成長過程>>

初齢から二齢へと脱皮途中

画像の頭が真っ白な幼虫は、初齢から二齢へと脱皮の途中の状態です。

※お尻に皮が付いています。

大きく育った初齢は、頭部が割れて二齢へと脱皮します。

脱皮直後は、体全体が薄い膜で覆われた様な状態で少しの衝撃で皮が破れてしまうほどの柔らかさです。

脱皮直後は柔らかいですが時間の経過とともに頭部や脚が固くなりオレンジ色へ変わって行きます。

幼虫を専用スプーンで移動させます。

幼虫の採取の際は、指でつまんで持つよりも写真の様に交換用のスプーンで移動させて一時管理用のカップへ移す方が安全です。

イキヒラタクワガタの卵です。

マットの中から出て来た卵です。

卵は、回収して保管するよりも割りカスと一緒に再び飼育容器に戻しておいた方が管理が楽です。

少しズボラな感じもしますが孵化率は、最も高いかもしれません。

朽ち木から出て来た幼虫です。

朽ち木から出て来た幼虫です。

画像の様に木目に沿って食痕(食べた痕)を残しながら食い進んで行きます。

芯から出て来た幼虫です。

木の中心(芯)の付近から出て来た幼虫です。

初齢でも少し硬めの奥まで喰い進むことができます。

割りカスを保管しています。

割り出した後の割りカス(使用した朽ち木片やマット)は、容器に戻して4週間から1ヶ月ほど保管される事をお勧めします。

※1回の割り出しで全部の幼虫を完全に回収する事が困難だからです。

その際に、出て来た卵も一緒に埋め戻して4週間から1か月後に再度ひっくり返して幼虫を回収すると管理が楽です。

割カスを入れた容器には、テープかメモ用紙に種類や産地などの情報と割り出し日を記載して貼っておくと管理がしやすいです。

幼虫の割り出し結果

今回は21匹の幼虫が出てきました。

その他に割りカスに埋め戻した卵が3個あります。

画像はありませんが一時管理用のカップには、無添加虫吉幼虫マットを固めずにフワリと入れて蓋を閉めて保管します。

約4から7日ほど養生させた後、外傷や虚弱がない明らかに健康な幼虫のみをブナ菌糸ビン550cc(現在はブナ遮光菌糸ビン500cc超固詰めタイプへ商品の変更が発生)へ投入します。

※この種類は、二齢になってからの投入でも問題ありません。

なお、カップには幼虫管理ラベルを貼るスペースがありません。

そこでビニールテープかマスキングテープに種類や産地などの情報と割り出し日を記載して1匹(1個)ずつ貼っておくと管理ミスを防ぐ事ができます。