アマミノコギリクワガタの菌糸ビンからマットへの切り替え飼育で75ミリオーバー多数の羽化情報

6月も下旬になり梅雨の折り返しの雨の季節になりました。

九州北部では、梅雨入り以降、日照りの毎日だったので稲作農家の方々には、今日から恵の雨になるかもしれません。

但し、毎年の事ですが梅雨の後半になると九州は、北部、南部ともに大雨や長雨が続くので土砂災害や河川の氾濫など心配事が多くなります。

今回は、最新羽化のアマミノコギリクワガタの新成虫の紹介をします。

75ミリの水牛タイプ

画像は、今月最新羽化のアマミノコギリ75ミリオーバーの大型個体です。

この種類は、巨大な激太水牛タイプなので人気があります。

手に乗せると独特の迫力があります。

今回の個体は、2015年に入荷した天然のメスから産まれた幼虫を育てました。

産卵方法はこちら>>

二年一化(2年掛けて羽化)の大型個体です。

■下記のエサ交換リレーで羽化させました。

→2017年4月9日に蛹室を作っているのを確認→5月8日サナギになっているのを確認。

1本目が気温が下がる秋以降の投入につき、成長(加齢)が遅くなり1年で羽化できずに2年掛けて羽化しました。

※真夏は20から22℃、真冬は18から20℃前後での飼育です。

また、春先の朝晩の気温の低下で前蛹から蛹の期間が通常よりも長くなっています。

終齢は、暴れと呼ばれる菌床の掻き混ぜ行動を起こしてしまい折角大きく育った幼虫が劇縮みしてしまうことが多いです。

虫吉では、無添加マットボトルへの切り替え飼育で羽化させています。

菌糸ビンからマットへの切り替え飼育について>>

マットボトルについて

マットボトルの中身の無添加虫吉幼虫用マットは、添加剤を一切使用せずに発酵させているので、一般的な添加剤による強制発酵タイプと異なり、有機物の腐敗に伴う発酵ガスや発酵熱が一切発生しない安心安全な商品です。

固く詰め込んだ方が確実に4ヶ月に1回の交換頻度で済むので交換時の幼虫へのストレスも軽減できます。

虫吉オリジナル木製マットプレスはこちら>>

また、マットの緩みによる肥大化蛹室で蛹が寝返りを打てずに変形したり羽化不全を起こすリスクも軽減できます。

※水分調整済みにつき無加水でご使用ください。

マットボトルの詰め方>>

74ミリの大型のオス

こちらも2017年6月最新羽化のアマミノコギリ74ミリの大型個体です。

■こちらの個体のエサ交換リレーは下記のとおりです。

  • 1本目(2015年12月13日、二齢):ブナ菌糸ビン500cc
  • 2本目(2016年2月22日、終齢):ブナ〃〃800cc
  • 3本目(2016年5月9日、〃):無添加マットボトル800cc
  • 4本目(2016年8月26日、〃):同上
  • 5本目(2016年12月28日、〃):同上

→2017年4月13日に前蛹になっているのを確認したので6本目への交換は行っておりません。

基本的に菌糸ビンは2から3ヶ月毎の交換、マットは3から4ヶ月毎の交換を行っております。

最初の75ミリの個体同様に3本目からは、エサの切り替えを行なって大型化させました。

幼虫飼育ボトルのサイズ選びについて>>

76ミリの極太水牛

こちらも同じく6月最新羽化のアマミノコギリ76ミリの特大サイズのオス(極太水牛)です。

先に紹介した2匹のオス同様に今年羽化の二年一化組は、全体的にアゴが太くてカッコいいです。

■エサ交換リレーは、下記のとおりです。

  • 1本目(2015年10月16日、二齢):ブナ菌糸ビン500cc
  • 2本目(2016年1月21日、終齢):ブナ〃〃800cc
  • 3本目(2016年3月26日、〃):無添加マットボトル800cc
  • 4本目(2016年8月15日、〃):同上
  • 5本目(2016年12月29日、〃):同上

→2017年4月13日に前蛹になっているのを確認したので6本目の交換は行っていません。

オスは、大型個体になればなるほど幼虫期間が長いので根気が必要な場合もあります。

77ミリのオス

こちらは、現時点で最大サイズのアマミノコギリ77ミリの超特大のオスです。

■下記のエサ交換リレーで羽化しています。

  • 1本目(2015年12月13日、二齢):ブナ菌糸ビン500cc
  • 2本目(2016年2月22日、終齢):ブナ800cc
  • 3本目(2016年5月9日、〃):無添加マットボトル800cc
  • 4本目(2016年8月25日、〃):同上
  • 5本目(2016年12月28日、〃):同上

→2017年4月9日に前蛹になっているのを確認したので6本目への交換は行っておりません。

春先の気温の低下や大型個体だった影響もあり前蛹を確認してから羽化までに2ヶ月前後かかっています。

今回、ご紹介した個体は未だ翅が柔らかいので来月の出品になると思います。

奄美の梅雨明けが近づいていますので7月は、天然採集品の入荷も有るかもしれません。


アマミノコギリクワガタの菌糸ビンからマットへの切り替え飼育で75ミリオーバー多数の羽化情報” への4件のコメント

  1. 会社の部下がアマミノコギリ購入したくていつ販売されるか待ってる状態です!
    黒くなるまで個体差にもよると思いますがやはり販売は来月になりそうですか?

    • Nao.Dorcus.Styleさま

      いつもお世話になっております。
      コメントありがとうございます。
      アマミノコギリの新成虫は、翅が固くなるまで他のクワガタよりも時間が掛かってしまうので直ぐの販売は厳しいです。

      今度の土曜から日曜日に掛けて他のクワガタを出品予定ですので是非サイトの方もご覧ください。
      ※お目当てのクワガタも違った形で出ているかもしれません。(少し意味深な言い回しですが)

      宜しくお願い致します。

  2. アマミノコギリは、幼虫期間は長いのでしょうか?僕のアマミノコギリクワガタは、まだ幼虫です。
    天然のメスを使い、8月下旬から9月に産卵させました。
    ヒラタクワガタよりアマミノコギリクワガタは幼虫期間が長いイメージです。

    • バルバ様

      いつもお世話になっております。
      コメントありがとうございます。
      アマミノコギリに限らず、ノコギリクワガタの仲間は幼虫期間が長い物が多いです。
      特に国内最大種のアマミノコギリは、幼虫期間だけではなく休眠期間や寿命も少し長いです。

      宜しくお願い致します。

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