今日(2017年6月27日)の福岡県福津市(北部九州)は、曇りの一日で夜になると雨が降り出しました。
今月一杯は、天気が悪いようですが7月1日から晴れの予報が出ているので採集に出掛けてみたいと思います。
今日は、漸く羽化が始まったカブトムシの紹介をしたいと思います。
※本格的な羽化は、7月になりそうです。
こちらは、6月下旬に羽化したばかりの国産カブトムシ(福岡県福津市産)のオス(3匹)です。
天然掘りの幼虫を育てて羽化させた個体です。
大きな幼虫は、既に春先に出品してしまったのでイマイチの体重の物と少し擦り傷があった物のみをオスとメスを選り分けて育てました。
飼育方法は、コバエ防止ケース(中)に無添加虫吉幼虫マットを入れて飼育するというシンプルな物です。
エサ交換は、基本的に1ヶ月に1回行いますが冬から春の12から翌年3月の交換の際は、園芸用のフルイ(5ミリ目)に通して糞だけを取り除き再び容器に戻して減った分だけ新しい無添加虫吉マットを足す方法で大丈夫です。
4月以降は、気温も上がり食欲が増すので一旦マットを全部交換すると良いです。
気温にもよりますが5月から6月頃に蛹化が始まるので5月のエサ交換を最後にエサ交換を避けていただくことを進めします。
5月の交換の際は、容器の側面に卵を立てた様な空洞を作っていたら絶対に掘り起こしたり交換を避けて下さい。
但し、必ず容器の側面の見える場所で蛹室(空洞の部屋)を作るとは限りませんので見極めが必要です。
容器を傾けない様に真上に持ち上げて容器の底を見上げて丸い跡が見えた場合は、蛹室の底ですので絶対に掘り起こしたりエサ交換を行わないでください。
■蛹室の画像↓↓↓
※幼虫のお尻が見える場合もありますが黒っぽい丸いシミの様に見える場合が有ります。
こちらは、現時点で羽化している国産カブトムシ77ミリのオスです。
立派な長い角の個体です。
終齢時の体重は、35グラム前後だと思います。
大きなオスの幼虫は、ある程度の土の深さがあった方が上下に高さがある蛹室を作る事が出来るので角曲がりや羽化不全のリスクを軽減できます。
こちらは、羽化して間もない未だ角に蛹の殻が付着している国産カブトムシ70ミリのオスです。
オスの角の殻は、土から出る際に勝手に剥がれ落ちます。
※画像の状態なら手で取っても問題ありません。
こちらは、屋久島産カブトムシ(ヤクシマカブト)65ミリです。(この種類では大型個体です。)
パッと見た感じでは、小型個体にしか見えませんが日本本土の種類と異なり角が発達せずに70ミリを超えるオスは、余りいないようです。
以前ご紹介した現地から入荷した天然掘りの幼虫をブロー容器1000ccに入れて事務所内で飼育していました。
※幼虫時の体重は、27グラムでした。
幼虫の雰囲気も国産の種類と少し異なっている感じでした。
■屋久島産の幼虫の記事>>>
屋久島産(左の黒)と国産(右の赤)のカブトムシの比較画像です。
屋久島産の方は、胴体や頭部の大きさは殆ど同じですが前角(頭角)だけが発達しません。
また、大きさに対して後角(胸角)だけは、発達して大きく二股に分かれています。
※国産なら70ミリを超える胴体サイズなのですが角が短い分だけ小振りです。
7月になると本格的な羽化が始まりますのでご興味がある方は、宜しくお願いします。
立派なカブトですね!
赤系なのかすごい赤色しててカッコいいです!(^ ^)
同じサイズのカブトでも黒系より赤系のほうが大きく見えるのは自分だけかな?笑
屋久島カブトっているのは初知りです!笑
見分け方はあるのですか?
九州は予想通り雨みたいですが、雨上がりのクワガタ達の活動プラス採集結果が楽しみです!
カブトはいつ頃販売ですか?
さらにデカイサイズはいそうですか?
Nao.Dorcus.Styleさま
いつもお世話になっております。
コメントありがとうございます。
確かに赤いカブトムシは人気があります。
※戦国武将の鎧兜も赤い色が強く見えて人気があるのも事実の様です。
屋久島のカブトムシは、小振りで少しマニアックな感じの存在です。
角が発達しないので国産のカブトムシの様に角先が大きく広がらないので見た目は弱々しです。
屋久島の採集家からもそろそろ個体数が増え始めたという連絡も入っておりますので天然採集品の入荷も近いかもしれません。
国産カブトの羽化個体に関しましては、大きな物は幼虫で全部販売してしまったので70ミリ前後ばかりになるかもしれません。
宜しくお願い致します。