いつの間にか8月の台風のシーズンになり台風5号の雨風の被害が心配されます。
今日は、昆虫の出荷を見合わせているので一気に作業を進めております。
今回は、先日掘り出しを作業を行った最新羽化のクロシマノコギリクワガタを紹介したいと思います。
どれも湾曲が効いた激湾曲個体です。
画像は、2017年7月最新羽化のクロシマノコギリの水牛63ミリの大型のオスです。
この種類は、赤みが強い個体の発生率が高く、アゴの湾曲が強いので人気があります。
気性が荒く、早期活動の傾向が高いので個別飼育や冷房での温度管理が必要な種類です。
■下記のエサ交換のリレーで羽化させました。
- 1本目(2016年6月19日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
- 2本目(2016年9月7日、終齢):無添加マットボトル850cc
- 3本目(2017年1月22日、終齢):同上
→2017年5月12日に前蛹(サナギの直前段階)になっていたので4本目への交換は行っておりません。
2本目からは、終齢での菌糸ビンの暴れ(菌床の掻き混ぜ)を避ける為に低ストレス、低刺激の無添加虫吉マットボトルへ切り替えました。
マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットのボトル詰め商品の事で添加剤が一切入っていないので、ボトル内で残留成分の腐敗を伴う発酵ガスや発酵熱が一切発生しないため、幼虫にとって安心安全です。
また、劣化も遅いのでカチカチに固く詰め込んでいただくと交換頻度を4ヶ月に1回に落とせます。
※詰めが弱いと後から緩んでブカブカの肥大化した蛹室を作ってしまい上手く寝返りが出来ずにアゴズレや羽化不全の原因になってしまいます。
こちらも同じく最新羽化のクロシマノコギリ65ミリの激湾曲タイプの水牛です。
この種類は、水牛タイプが何とも言えないカッコ良さが有ります
■下記のエサ交換で羽化させました。
- 1本目(2016年3月28日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
- 2本目(2016年7月29日、終齢):無添加マットボトル850cc
- 3本目(2016年12月27日、終齢):同上
→4月下旬に蛹室(サナギの部屋/空洞)を作っていたので4本目への交換は無しです。
こちらも同じく最新羽化のクロシマノコギリ66ミリの大型のオスです。
湾曲が鋭いタイプです。
■エサ交換リレーは下記のとおりです。
- 1本目(2016年6月15日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
- 2本目(2016年9月8日、終齢):無添加マットボトル850cc
- 3本目(2017年2月2日、終齢):同上
→2017年5月中旬に前蛹になっていたので4本目への交換は無しです。
こちらも最新羽化のクロシマノコギリ67ミリの大型個体です。
今回は、アゴが太くて鋭い湾曲の物ばかりです。
■エサ交換リレーは下記のとおりです。
- 1本目(2016年6月15日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
- 2本目(2016年9月8日、終齢):無添加マットボトル850cc
- 3本目(2017年2月2日、終齢):同上
→6月15日、既に蛹になっているのを確認→2017年7月羽化。
こちらは極太系のクロシマノコギリ68ミリの特大サイズです。
こちらは、翅が固まっていたら出品いたします。
- 1本目(2016年6月19日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
- 2本目(2016年10月20日、終齢):無添加マットボトル850cc
- 3本目(2017年2月25日、終齢):同上
→2017年5月16日に前蛹を確認→7月羽化。
真夏でも温度を20から22℃に抑えていますので通常よりも前蛹や蛹の期間が長くなっていると思います。
これから本格的なシーズンになりますので面白い情報があればお伝えしたいと思います。
いつも大変参考にさせていただいております。当方も虫吉さんからのクロシマが2代目となっていますが、同じ時期の幼虫でも早いものと遅いものがいるのでしょうか?(ちなみに遅いものは、まだ幼虫をやってます。)初期の羽化したものをペアリングさせて産卵させましたが、未受精卵でした。幸いたくさんの2代目がいるので、少し引っ張ってリトライします。いつもお世話になっているマットのせいか、温度管理はしていませんが、そこそこ大きな大水牛で満足しています。
ひで様
いつもお世話になっております。
コメントありがとうございます。
ノコギリクワガタに限らず、クワガタは先に産卵して孵化した幼虫の方が先に大きく育ちます。
気温が下がり始める晩秋の割り出しやボトル投入の際は、夏期に比べると成長速度が落ちるので大きさに差が出てしまいます。
ノコギリクワガタの仲間は、繁殖品同士の交配時に消える卵の発生率が高いのでペアリングのタイミングが難しいですが是非、再チャレンジしてみてください。
宜しくお願い致します。