ミシマイオウノコギリクワガタの産卵セットからの幼虫の割り出しの様子

週末から週明けの福岡県福津市の天候は、先週の半ばまでの夏日が嘘の様な冷たい雨の一日でした。

今回は先週、行ったミシマイオウノコギリクワガタの産卵セット(産卵木を加水してマットに埋め込んでセットした容器の事)の割り出しの様子を紹介したいと思います。

ノコギリクワガタの詳しい産卵方法>>

ミシマイオウノコギリクワガタの産卵セットをひっくりかえした様子

画像は、夏に組んだミシマイオウノコギリの産卵セットをひっくり返した様子です。

マットから若齢幼虫(初齢と二齢)の姿が見えます。

●使用した主な飼育用品は下記のとおりです。

・飼育容器:コバエ防止飼育ケース(中)

・昆虫マット:産卵用4リットル

・産卵木(朽ち木):クヌギ材Mサイズ(2本)

・エサ:国産プレミアム昆虫ゼリー(合成保存料は無添加)

脱皮したばかりの二齢

写真は、脱皮したばかりの二齢です。

未だ、頭部の色が薄くお尻に抜け殻が付着しています。

朽ち木を割って出て来た幼虫

少し割り出しが遅れてしまったので朽ち木を割ったら終齢も出てきました。

※朽ち木は、マイナスドライバーやニッパーなどを用いて幼虫を潰さない様に慎重に割ります。

因みに写真の一番左が初齢、中央の大きな幼虫が終齢、その他の2匹が二齢です。

幼虫は、初齢(一齢)→二齢→終齢(三齢)と脱皮をしながら成長して行きます。

クワガタの卵から羽化までの成長過程の紹介>>

ミシマイオウノコギリクワガタの割りカス

クワガタは、1回の割り出しで全部の幼虫を回収するのが困難なので割った後のマットと朽ち木片(朽ち木片)は、再び容器に戻して保管される事をお勧めします。

割り出しの際に出て来た卵も割りカスと一緒に容器に埋め戻すと勝手に孵化します。

約4週間から1か月後に容器をひっくり返して再び幼虫を回収されると良いです。

※割りカスの入った容器には、種類や割り出し日を記載したメモかテープを貼っておくと管理がしやすいです。

割り出したミシマイオウノコギリクワガタの幼虫

今回の産卵セットからは、21匹の幼虫を回収する事が出来ました。

カップに幼虫用マットを入れて蓋を閉めます。

一時管理用カップには、無添加虫吉幼虫用マットを入れて4から7日ほど保管して出来れば二齢から優先的にクヌギ菌糸ビン550cc(現在は遮光タイプ500cc)もしくは、マットボトル850cc(現在は遮光タイプ800cc)に投入します。

※割り出し直後に菌糸ビンなどボトルに入れてしまうと傷や虚弱な幼虫を見抜けずにロスが出てしまうので養生期間として上記の日数だけ様子を見てください。


ミシマイオウノコギリクワガタの産卵セットから出て来た幼虫

ミシマイオウノコギリクワガタの産卵セットは、数セット組んでいましたが既に容器の底から幼虫が見えていた物がもう一つ有ったので序でに割り出してみました。

こちらは、8月の中旬にセットを組んだので未だ初齢が多かったです。

幼虫をスプーンで移動させてカップに入れます。

幼虫は、エサ交換用のスプーンでカップに運ぶと潰したり傷つけずに済みます。

二齢と初齢です。

二齢(左)と初齢(右)です。

一回の脱皮の差で頭部や体の大きさにも大きな差が出ます。

ミシマイオウノコギリクワガタの卵です。

ミシマイオウノコギリクワガタの卵です。

卵は、取り出して管理するよりも前述のとおり、割りカスと一緒に埋め戻しておくと管理が楽で孵化率も高いです。

朽ち木から出て来た幼虫です。

朽ち木の芯の付近から出て来た二齢です。

今回の産卵セットから出て来た幼虫はマットがメインでした。

2セット目から出て来た幼虫

こちらの産卵セットからは、18匹の幼虫が出てきました。

(卵も多かったので最終的には大所帯になりそうです)

気が付くと今年も残り2ヶ月半になってしまったので急ピッチで幼虫飼育の作業を進めたいと思います。