天然ヤクシマノコギリクワガタの産卵セット(卵や幼虫)の割り出し

今日の九州北部は、早朝が少し冷え込みましたが日中は、気温も上がり過ごしやすい天候でした。

今回は、昨日行ったヤクシマノコギリクワガタの産卵セット(加水した産卵木を埋め込んでセットした容器)の幼虫の割り出しの様子を紹介いたします。

繁殖方法を紹介した記事>>>

ヤクシマノコギリの産卵セットをひっくり返した様子

画像は、8月中旬に組んだ天然ヤクシマノコギリの産卵セットをひっくり返した様子です。

過去に紹介したヤクシマノコギリの産卵の記事>>

複数の卵と初齢が見えます。

●使用した主な飼育用品は、下記のとおりです。

マットの中の卵の画像

こちらの画像は、マットに産み付けられた卵です。

天然個体ですが10月(最近)まで産卵していた事になります。

もうじき孵化しそうな卵も沢山出てきました。

卵は、個別に保管するよりも後からご紹介する割りカス(幼虫回収後のマットと朽ち木片)と一緒に飼育ケースに戻しておくと勝手に孵化するので管理が楽です。

初齢と二齢です。

写真は、マットから出て来た初齢(左)と二齢(右)です。

卵から孵化した幼虫(初齢)は、二齢→終齢と2回の脱皮を繰り返して大きくなって行きます。

クワガタの成長過程>>

朽ち木から出て来た幼虫です。

今回は、主に産卵用マットから幼虫が出てきましたが朽ち木からも何匹か出てきました。

材質が少し柔らかめだったので芯の付近まで潜り込んでいました。

朽ち木の芯の付近から出て来た幼虫

朽ち木の芯の付近から出て来た2匹の初齢です。

朽ち木から出て来たヤクシマノコギりの二齢

こちらは、同様に芯の付近に食痕を残しながら食い込んでいた二齢です。

割りカスを保管します。

クワガタの産卵セットは、1回の割り出しで全回収が困難なので幼虫を回収した後の割りカスは、再び飼育容器に戻して保管しておかれる事をお勧めします。

その際に前述の説明のとおり、割りカスの中に卵を戻しておくと勝手に孵化しますので4週間から1ヶ月ほど経過して再び飼育容器をひっくり返して幼虫を回収すると良いです。

24匹の割り出し結果です。

今回は、全部で24匹の幼虫を採取する事が出来ました。

※割りカスの中に卵を12個ほど戻したので最終的に30匹を超えると思います。

カップにマットを入れて保管します。

一時管理用カップには、無添加虫吉マットを固めずに入れて4から7日ほど傷や虚弱な幼虫を見極める為に養生させます。

その後に二齢から優先的にクヌギ菌糸ビン550cc(現在は遮光タイプ500cc)もしくは、マットボトル850cc(現在は遮光タイプ800cc)に入れます。

1本目の菌糸ビン投入から3ヶ月後に2本目に交換します。

その際に終齢まで育っていれば2本目は、マットボトル850cc(マット飼育へ切り替え)でも大きく育ちます。

マット飼育の際は、3から4ヶ月毎の交換を行う必要があります。

今後の成長が今から楽しみです。