今日の福岡県福津市は、先週の寒さが嘘のように日中は暖かい一日でした。
今年も残り1ヶ月と少しになってしまいましたが飼育場の温度は20度前後で保たれていますので現在も少しずつ羽化しています。
先日、ボトルから掘り出した新成虫のクワガタを紹介したいと思います。
画像は、最新羽化のオキナワヒラタクワガタ(久米島産)68ミリオーバーの特大サイズのオスです。
ガッチリとした感じのカッコいい個体だと思います。
●下記のエサ交換のリレーで羽化させました。〈幼虫飼育温度は20度前後〉
- 1本目(2017年1月19日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
- 2本目(2017年4月26日、終齢):無添加マットボトル850cc(虫吉幼虫用マットのボトル詰め商品)
⇒2017年9月中旬に前蛹(サナギの準備段階)になっていたので3本目への交換は無しです。(11月上旬羽化です。)
交換による幼虫へのストレスを避ける為に最小限の交換で済ませました。
無添加虫吉マットボトルは、持ちが良いので夏場に温度管理をすると劣化速度を落として少しくらいならズボラ飼育が可能です。
添加剤入りのものと異なり、残留成分の腐敗に伴う発酵ガスや発酵熱が発生しないのでカチカチに強く詰めておけば基本的に3から4ヶ月に1回まで交換頻度を落とせます。
因みに2本への交換は、いつもの様に終齢での菌糸ビンの暴れ(掻き混ぜ行動)による縮みを避ける為に上記のエサへ切り替えています。
こちらも11月最新羽化のアカアシクワガタ50ミリの大型のオスです。
今年は、羽化の数が少なかったのですがようやく50ミリオーバーが羽化しました。
●エサ交換リレーは、下記のとおりです。
- 1本目(2017年2月19日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
- 2本目(2017年5月15日、終齢):オオクワマット(550ccボトルに木製プレスで強く押し固めた物)
9月末に蛹室(サナギの部屋の空洞)を作っていたので3本目への交換は無しです。
2本目は、ボトルへの押し込みが弱いと途中で緩んだり乾燥してしまうので思いっきり強く押し固めています。
今回の羽化チェックで50ミリオーバーがもう1匹羽化していました。
こちらも11月羽化のアカアシクワガタの大型のオス53ミリです。
※まだ翅が柔らかいので多少縮むかもしれません。
エサ交換リレー(タイミング)は、先にご紹介した50ミリと全く同じです。
今後もまだ羽化する予定です。
こちらの11月最新羽化の国産ノコギリクワガタ(福岡県福津市産)67ミリの大型個体です。
昨年の初夏に自己採集品のメスを産卵させて産まれた幼虫を育ててみました。
●下記のエサ交換で羽化させました。
- 1本目(2016年8月15日、二齢):無添加マットボトル850cc
- 2本目(2016年12月1日、終齢):同上
- 3本目(2017年4月3日、終齢):同上
【3本目への交換時の体重は10グラム】
9月上旬に蛹室を作っていたので4本目への交換は、行っておりません。
終齢は、気温が上がり始める初夏から夏にエサ交換を行うと極端に落ち着きが悪くなってしまう事が多いです。
なので春先の4月に交換を済ませて夏の交換を省略すると大型個体を狙いやすいです。
なお、幼虫は、真冬の室内常温(低温)飼育も可能ですが気温が低すぎると冬眠して成長が止まってしまい初夏以降に小さなまま蛹化してしまう可能性が高くなります。
大型個体を狙う場合は、出来れば真冬でも15から20℃の間で温度管理を行った方が良いです。
面白い情報があれば、また紹介します。