本日の福岡県福津市(九州北部)は、時々、小雨が降る肌寒い一日でした。
今年もあと2週間と少しで終わってしまいますが繁殖場の片隅で飼育している天然採集品のカブトムシやクワガタと幼虫のマット交換の様子をお伝えしたいと思います。
こちらは、今年の7月に入荷した天然屋久島産カブトムシのメスです。
※右下は、居候のシロテンハナムグリ(推定、メス)です。
12月半ばくらいまで事務所で飼育していましたが朝晩が真冬の寒さになってしまいましたので幼虫飼育場へお引越ししました。
気温が20度前後なのでブラウン黒糖ゼリーを爆食し始めました。
既に老化で左前脚の爪(符節)が切れてしまいましたが2017年12月14日時点で元気に頑張っています。
※コンディション的には、越年が厳しい感じですが1日でも長く生きてほしいと思います。
こちらも同じく夏に採集した天然ノコギリクワガタ(福岡県田川産)のオスです。
左の触角が欠損していますが指を目掛けて襲いかかって来るほど元気です。
※こちらの個体は、上手く飼育すると越年して2018年を迎えてくれそうな感じです。
本当は、越年しそうな個体がもう少しいたのですが撮影会社に譲ってしまいました。
(大小合わせてナチュラルな感じのサイズのオス数匹という細かい指定でしたので泣く泣く手放してしまいました。)
画像の個体は、無事に2018年を迎えましたらご紹介したいと思います。
ここからは、幼虫のエサ交換の様子をサクッと紹介したいと思います。
こちらは、2017年8月17日に1本目のクヌギ菌糸ビン550ccに投入したトカラノコギリクワガタ(悪石島産)の終齢です。
大きさ的には、そこそこですが2本目はマットボトル850ccへ切り替えました。
菌糸ビンで終齢まで育ててしまえば切り替え飼育で大きく育ってくれます。
こちらは、8月31日に1本目のクヌギ菌糸ビン550ccに投入したアマミノコギリクワガタの終齢です。
天然個体を産卵させて生まれた幼虫です。
この種類は、大きくなる分だけ幼虫の成長(加齢)速度が遅いので2本目からの菌糸ビン→マットへの切り替えで伸びてくれます。
専用シャベルで幼虫が入る程度の大きさの穴を掘ると作業が楽です。
エサ交換用のスプーンで幼虫を慎重に運んでボトルに入れます。
終齢を菌糸ビンに入れて成長を加速させると暴れ(掻き混ぜ)を起こしやすくなるので2本目以降は、エサを切り替えてじっくりと育てた方がアベレージが高くなる傾向が有ります。
マットボトルの中身の無添加虫吉幼虫マットは、一般的な添加剤入りの物と異なり、残留添加物の腐敗に伴う発酵ガスや発酵熱が発生しないのでボトルに強く押し固めても幼虫に安心です。
【ガス抜き不要、加水不要です。】
加えて劣化が遅く持ちが良いので固詰めの状態で4ヶ月に1回の交換頻度に落とす事が可能です。
※交換頻度を抑える事で幼虫への交換時のストレス痩せのリスクを軽減できます。
こちらも1本目にクヌギ菌糸ビン550ccへ投入したヤエヤマノコギリクワガタ(石垣島産)の終齢です。
2本目は、マットボトル850ccへ投入しました。
この商品は、持ちが良いので4ヶ月毎の交換で済むので少しだけズボラ気味の飼育が可能です。
こちらは、8月29日に1本目のブナ菌糸ビン550ccへ投入したオキナワノコギリクワガタの終齢です。
12グラムですが、そこそこの体重です。
こちらも2本目から切り替え飼育です。
来年の羽化が楽しみです。
おはようございます。大阪の初田です。昔、カブトムシを買っていて、常温で10月まで生きていたことがありましたが、飼育環境によってはこんな時期まで生きているんですね。1日でも長生きして欲しいですね。
初田様
いつもお世話になっております。
コメントありがとうございます。
13か14年ほど前もオスが12月1日まで生きた事が有りますが今回は、その記録を更に更新中です。
実は、昨年(2016年)の1月に奈良県のお客様よりカブトムシの年越し(越年)情報をいただいた事が有ります。
寿命は環境だけではなく、その個体の生命力も関係していると思います。
今後とも宜しくお願い致します。