昨日の九州北部は、雪が降る非常に寒い一日でした。
但し、真冬の天気も週明けには、一転して3月並の暖かさになるという予報も出ています。
今回は、年末年始に羽化したクワガタの新成虫のボトルからの掘り出し作業を行いましたので少しご紹介したいと思います。
画像は、最新羽化のヤマトサビクワガタ26ミリの大型個体です。
徳之島に生息する日本固有種なので現在は採集禁止で繁殖品のみが流通しています。
名前のとおり、サビ色をしており、上翅に生えた微毛に土や泥を付着させて地面と同化させる能力が有りますが動きが少ない大人しい種類です。
小食系の種類なので食べないからといって放置するとコンディションを落としやすいので注意が必要です。
【最大寿命は約2から3年程】
●画像の個体は、2017年5月12日に1本目に無添加虫吉幼虫マットを550ccボトルに木製プレスでカチカチに固めた物に投入して1本で羽化させました。
※11月9日には蛹室(サナギの部屋)を作っていました。
当店のマットは、無添加なので腐敗ガスや発酵熱が発生しないのでボトルに詰める際は、思いっきり強く押し固めても大丈夫です。
また、劣化が遅いので強く詰め込んだ方が緩みにくいので少ない交換回数で羽化まで持ち込めます。
劣化も遅く、持ちが非常に良いのでズボラ気味の飼育でも大丈夫です。
続きましては、2018年1月最新羽化の国産コクワガタ(福岡県福津市産)48ミリの大型のオスです。
綺麗な個体ですが50ミリには一歩及びませんでした。
●エサ交換のリレーは、下記のとおりです。※飼育温度は20から23℃前後。
- 1本目(2017年6月26日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
- 2本目(2017年9月27日、終齢):虫吉オオクワマット(飼育ボトル550ccに木製プレスでカチカチに押し固めた物)
⇒2017年12月15日に既に蛹になっているのを確認したので3本目への交換無し。
いつもの様に終齢での菌糸ビンの暴れ(掻き混ぜ行動)を避けて大きく育てるためにマット飼育へ切り替えています。
ボトルに詰める際は、カチカチに固く詰め込んだ方が後から緩んだり、乾燥しにくいので交換頻度を減らせて確実に羽化まで持ち込めます。
こちらも最新羽化のミシマコクワガタ45ミリの大型のオスです。
鹿児島県南西沖の三島村に棲息する赤みが強く人気の種類です。
現在は、採集禁止になっているため、繁殖品のみの流通になっている種類です。
●下記のエサ交換で羽化させています。
- 1本目(2017年7月2日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
- 2本目(2017年10月15日、終齢):虫吉オオクワマット(550cc)
⇒2017年11月27日に前蛹(サナギの直前段階)になっているのを確認したので3本目への交換無し。※2018年1月上旬羽化です。
こちらも最新羽化のミシマコクワ47ミリの特大サイズのオスです。
パーソナルベストに僅か1ミリ及びませんでした。
昨年は、血を入れ替えて数回産卵させたので先ほどの個体とは別の割り出しになります。
今年は、赤みが濃い個体ばかりです。
●エサ交換リレーは下記のとおりです。
- 1本目(2017年6月19日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
- 2本目(2017年11月14日、終齢):虫吉オオクワマット(550cc)
⇒2017年12月15日に既に蛹になっているのを確認(12月下旬羽化)。
※1本目から2本目の間隔が空き過ぎたので2本目への交換時に既に加齢が進んでおり、直ぐに蛹化が始まった感じです。
今年に入ってから蛹や羽化を迎えていますので今後の羽化が楽しみです。