こちら福岡県福津市の本日の天気は、朝から晴れの天気で暖かい一日でした。
但し、春のような温かさも週の半ばで終わる予報が出ています。
本日は、気温が上がる春から夏の羽化に向けて幼虫のエサ交換を一気に終わらせましたので少しだけご紹介いたします。
画像は、2017年10月16日(二齢時)に1本目のブナ菌糸ビン500ccに投入して年明けの交換を迎えた本土ヒラタクワガタ(福岡県福津市産)の終齢20グラムです。
※飼育温度は、20から22℃前後の一定です。
昨年の夏に天然採集品のメスでセットを組んで産まれた幼虫を飼育しています。
2本目は、終齢での菌糸ビンの暴れ(菌床の掻き混ぜ)や交換頻度の増加によるストレスを避けて大型化を狙うために無添加マットボトル800ccでの飼育へ切り替えました。
当店の幼虫用マットは、一般的な添加発酵の物と異なり、発酵ガスや発酵熱が発生しないので幼虫に安心です。
しかも驚異的な持ちの良さが特徴なので思いっきり固詰めした状態で3から4ヶ月くらいは、交換しなくても済みます。
※菌糸ビンだと2から3ヶ月で劣化して交換しなければならないので、上記の方法で交換頻度を落としてじっくりと大きく育ってくれます。
交換時のストレス痩せの軽減を意味します。
少しズボラな感じかもしれませんが劣化が遅いので大丈夫です。
こちらは、2本目から3本目へのマット交換を迎える、同じく福岡県福津市産の本土ヒラタの終齢20グラムです。
●1本目(2017年7月24日、二齢):ブナ菌糸ビン500cc⇒2本目(2017年10月15日:終齢)⇒今回の3本目のマットボトルの交換リレーです。
※予想よりも早く喰い上がっていたので2本目は、少し早めの3ヶ月で交換しました。
既に黄色味を帯びて成熟しているので春には蛹化もしくは羽化を迎えると思います。
次は、離島産のエサ交換を紹介します。
こちらは、2017年10月20日(二齢時)に1本目のブナ菌糸ビン500ccに投入したダイトウヒラタクワガタ(南大東島産)の終齢です。
未だ成熟して黄色ぽっくなっていないので2本目で更に大きく育ってくれそうな感じです。
※12グラムのオスの終齢は、他に2匹いました。
2本目は、前述の幼虫と同様にマットボトル800ccに入れました。
こちらの幼虫は、ミシマイオウノコギリクワガタの終齢14グラムです。
2017年10月13日に1本目のクヌギ菌糸ビン500ccに投入して交換を迎えました。
以前紹介した物よりも大型化しています。
2本目は、いつものとおりマットボトル800ccへ投入しました。
※エサ交換用のスプーンがあると掘ったり幼虫を運んだり、何かと便利です。
画像の個体以外にも12から13グラムの終齢が何匹かいましたので今年はパーソナルベストの66ミリを更新できるかもしれません。
こちらは、余り紹介の機会が無いオキノエラブノコギリクワガタの終齢10グラムです。
昨年の10月に割り出した二齢を1本目(10月28日)のクヌギ菌糸ビン500ccに投入して今回の交換を迎えました。
オレンジ色の綺麗な色で人気がある種類ですが今後の成長に期待したいと思います。
大型個体作出の為に真冬は、エアコンやヒーターで加温(温度を加える事)して20℃前後の温度で幼虫の飼育をするのが主流です。
真夏の冷房と真冬の暖房では、仮に同じ20℃に設定した際でも全く性質が異なり、真冬の暖房時は特に注意が必要になります。
真冬に真夏よりも気温が低いはずなのに幼虫がボトルの上に出てくるという場合は、サーキュレーション(空気の循環)が不十分でボトルの回りの空気の流れが止まって容器内に十分な酸素が入り込んでいない可能性が高いです。
暖房時は、天井付近に暖かい空気の層が出来て、お部屋全体の空気の流れが停滞してしまう事が多いです。(天井の暖かい空気の層の圧で下層の空気の流れも悪くなるというイメージです。)
画像の様に『サーキュレーター』で天井に向けて風を当てて暖かい空気を攪拌して下さい。
これを行うだけで暖房の温度のムラが無くなるだけでなくお部屋中の空気が動き始めるのでボトル内の酸素不足を解消できます。
虫吉でも3台のサーキュレーターをフル稼働させて空気を循環させています。
※園芸用の温室で飼育しておられる場合は、小型ファンを用いると良いと思います。
因みに真夏は、天井ではなく真横(エアコンの風の向きと同じ方向)に風を流すと省エネにつながります。
意外な盲点なので真冬の加温飼育や温度管理の参考にしてみてください。