オキナワヒラタ70ミリ、国産ノコギリ70ミリなど2018年1月の大型クワガタの羽化情報

今日の福岡県北部は、先週までの寒さ程ではありませんが寒い一日でした。

外は、寒いですが繁殖場の温度は、20から22℃くらいに保たれていますので一年を通して新成虫が羽化しています。

※成虫は、寒い場所で冬眠中ですが・・・。

今日は、月末のクワガタの羽化チェックで出て来た大型個体を少しだけ紹介したいと思います。

オキナワヒラタクワガタ(久米島産)70ミリ

先ず、最初は、2018年1月最新羽化のオキナワヒラタクワガタ(久米島産)70ミリの超大型個体です。

※追記:アゴに少し凹みが有りましたので訳あり品のコーナーで出品いたしました。

この種類は、幼虫が度々20グラムを超えるのですが70ミリの壁があり68から69ミリで止まっていました。

ボトルから出した瞬間の重量感で直ぐに70ミリだと分かりました。

勿論、パーソナルベストを更新です。

●下記のエサ交換リレーで羽化させました。

  • 1本目(2017年1月19日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2017年4月21日、終齢/投入時8グラム):無添加マットボトル850cc(虫吉幼虫用マットのボトル詰め商品)
  • 3本目(2017年10月14日、終齢):同上

⇒2017年11月21日に前蛹(ぜんよう)になっていたので4本目への交換無し。

⇒2018年1月10日羽化。

2本目は、終齢の菌糸ビンの暴れ(菌床の掻き混ぜ行動)を回避してストレスを減らしてじっくりと時間を掛けて大きく育てる為に無添加虫吉マットでの飼育へ切り替えました。

このマットは、持ちが良いので適切なサイズの容器に固く詰めておくと3から4ヶ月毎の交換で済みます。

※交換頻度を減らす事で幼虫への交換時のストレスや負担を軽減できて大型化しやすいです。

1本目の菌糸ビンから2本目のマットへ切り替える前までは、8グラムの極小サイズ(頭部が大きく素質がある幼虫)でしたが驚異的な伸びで大きく育ってくれました。

2本目から3本目の間隔が空いている理由は、気温が上がりやすい夏にサナギや羽化する事が多いので様子見の為に夏の交換を省略したからです。

※結果的に交換によるストレスを与えずに大型化したと思います。

ノコギリクワガタ70ミリ

画像は、2018年1月上旬羽化の国産ノコギリクワガタの大水牛70ミリのオスです。

虫吉では、画像の様にギリギリサイズの場合、1ミリ切り下げてサービス出品していますので69ミリペアでの出品になると思います。

※但し、ノコギリクワガタの大型個体特有の二年一化型(2年の幼虫期間で羽化する事)なのでメスの羽化が確認できていないというオチがあります。

(同時期のメスの幼虫は、1年早く羽化していると思います。)

因みに2016年の夏に採集した天然個体のメスで産卵セットを組み産まれた幼虫を飼育しました。

ノコギリクワガタの産卵方法

●エサ交換のリレーを紹介します。

  • 1本目(2016年9月18日、二齢):無添加マットボトル850cc
  • 2本目(2017年1月27日、二齢):同上
  • 3本目(2017年6月5日、二齢):同上
  • 4本目(2017年10月19日、二齢):同上

⇒2017年11月上旬に蛹室(ようしつ)を作っていたので5本目の交換なし。

マット交換は、若干間延びした部分もありますが基本的に4ヶ月毎の交換で飼育しました。

ヤクシマコクワガタ49ミリ

最後になりますが画像は今月最新羽化のヤクシマコクワガタ49ミリの大型個体です。

若干、早期羽化なので50ミリに0.数ミリだけ及びませんでしたが太くてカッコいい個体です。

昨年の初夏に入荷した天然採集品のメスで産卵セットを組み産まれた幼虫を育てました。

ヤクシマコクワガタの産卵方法

●下記のエサ交換リレーで羽化させました。

  • 1本目(2017年7月20日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
  • 2本目(2017年11月4日、終齢):オオクワマット(飼育ボトル550ccに木製プレスでカチカチに押し詰めた物)

⇒2017年12月5日に前蛹になっているのを確認⇒2018年1月15日羽化です。

いつもの様に菌糸ビン→マットへの切り替え飼育です。

なお、550ccボトルにマットを詰め込む際は、思いっきり強く押し固めてください。
詰めが弱すぎると途中でマットが緩んでしまったり、乾燥してしまい正常に羽化しない場合もあります。

この個体は、翅が固まり次第出品予定です。