2018年最初の屋久島産ヒラタクワガタの幼虫の割り出し

今日は、暦の上では立春ですが福岡県は、雪が降る寒い一日でした。

この寒さは、火曜日まで続きそうです。

今日は、夕方から屋久島産ヒラタクワガタの産卵セットの割り出しを行いましたので少しだけご紹介したいと思います。

屋久島産ヒラタのセットをひっくり返す。

画像は、2017年12月9日に組んだセットをひっくり返した様子です。

暖房完備でもこの時期は、温度が安定しないのでメスの投入から2ヶ月経過して漸く容器の底に初齢が見え始めました。

●使用した主な用品は、下記のとおりです。

詳しいセット方法を紹介した記事

増えすぎに困る場合は、飼育ケース(小)にクヌギ材(S)を埋め込んでみても良いかもしれません。※勿論、メスを早めに取り出す必要があります。

今回は、マットだけでなく朽木の中からも幼虫や卵が出てきました。

朽ち木から出て来た二齢

朽ち木から出て来た二齢です。

マイナスドライバーやニッパーなどの工具を用いると簡単に割る事が出来ます。

クワガタの成長過程について>>

二齢と卵

先更に細かく割ると他の二齢と卵(右下側)も出てきました。

小さな初齢

こちらは、少し分かりにくいですが小さな初齢です。

食痕と初齢

小さな破片を割ると食痕(しょくこん)と呼ばれる食い進んだ坑道と共に初齢が出てきました。

小さな卵

朽ち木から転がり落ちた小さな卵です。

卵は、個別に小さな容器などで保管するよりも次に紹介する割りカスの中に埋め戻した方が孵化率が高いのでお勧めです。

割りカスを保管します。

卵や初齢は、小さいので1回の割り出しで全部を回収するのが困難です。

産卵に用いた割カス(使用したマットと朽ち木)を一旦、元の容器に全部戻して4週間から1ヶ月ほど保管します。

再び容器をひっくり返して幼虫の有無を確認してから回収ゴミ(一般的に週2回出すごみ)で廃棄処分してください。

※日本の里山の生態系を守るために絶対に割りカスの屋外放棄をしないでください。

保管の際は、ケースに種類と産地などの情報や割り出し日を記載したテープやメモを貼っておくと管理しやすいです。

19匹の幼虫

今回は、少し控えめの19匹の幼虫を回収しました。

ただし、割りカスの中に卵を12個ほど埋め戻しているので最終的に30匹位になるかもしれません。

マットを入れて保管します。

一時管理カップには、無添加虫吉幼虫マットを固めずに入れて4から7日ほど養生させて傷や異常の有無を確認してからブナ菌糸ビン550cc(現在は、ブナ遮光菌糸ビン500cc超固詰めタイプへ仕様変更)へ投入予定です。

割り出して直ぐや初齢を投入してしまうと万が一、異常がある個体が含まれていた場合に死んでしまってエサのロスが発生するのであまりお勧めしません。