今日の福岡県福津市は、肌寒い雨の一日でした。
今日は、2月の後半に羽化した新成虫のボトル出しの作業を行いましたので少しだけ紹介したいと思います。
画像は、2月最新羽化の本土ヒラタクワガタ(福岡県福津市産)67ミリの大型個体です。
先月、このブログで紹介した大器晩成型の羽化情報と同様に2016年の晩秋に天然メスから採取した幼虫が今年になって羽化しました。
(昨年冬の空調の効きが悪く、低温気味になったのが原因です。)
●下記のエサ交換のリレーで羽化させました。
- 本目(2016年12月22日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
- 2本目(2017年4月4日、二齢):無添加マットボトル850cc(虫吉幼虫用マットのボトル詰め商品の事)
- 3本目(2017年7月15日、終齢):同上
- 4本目(2017年11月24日、終齢):同上
⇒2018年1月11日にサナギになっているのを確認したので5本目の交換無し。
冬場の温度が低すぎて1本目で成長(加齢)せずに出て来たので無添加マットボトルでの飼育へ切り替えました。
1本目の菌糸ビンで大きく育つ素質を持った終齢に育ててしまえば2本目からは、切り替え飼育でじっくりと育てます。
その方が暴れによるサイズロスを防げて結果的に大型化しやすくなります。
無添加虫吉マットは、添加剤を一切加えずに発酵させています。
ボトルに詰めた際に有害な発酵ガスや発酵熱が発生しないので思いっきり固く詰めても安心安全です。【ガス抜き不要タイプです】
持ちも良いので固く詰めておけば、3から4ヶ月間交換せずに済むので交換頻度を落とせて幼虫への負担も軽減できます。
2016年晩秋から2017年春まで少し低温気味だったので足掛け二年で羽化する個体がが多いです。
こちらも同じく本土ヒラタ福岡県福津市産68ミリの大型個体です。
2016年の晩夏から初秋に天然採集品のメスの子ですが前述の個体と同様に足掛け2年で羽化しました。
●エサ交換リレーは下記のとおりです。
- 1本目(2016年10月25日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
- 2本目(2017年2月8日、二齢):無添加マットボトル850cc
- 3本目(2017年6月15日、終齢):同上
- 4本目(2017年11月24日、終齢):同上
⇒2018年1月11日にサナギになっているのを確認したので5本目の交換無し。
他の種類も今年に入って少しずつ羽化しています。
こちらは、トクノシマヒラタクワガタの72ミリの大型のオスです。
今年に入ってから少しず新成虫の羽化が始まっていますが徐々にサイズアップしているように思えます。
以前紹介した30グラム級の幼虫の羽化も待たれます。
●今回の個体のエサ交換リレーは、下記のとおりです。
- 1本目(2017年6月9日、二齢):クヌギ菌糸ビン850cc
- 2本目(2017年9月23日、終齢):無添加マットボトル850cc
⇒2018年1月9日に前蛹(サナギになる直前段階)になっているのを確認したので3本目の交換なし。
今年の冬は、21から22℃前後の温度を維持できたのでスムーズに最短の交換回数で羽化しました。
2本目からは、終齢の菌糸ビンの暴れを回避して大きく育てる為にマット飼育へ切り替えました。
こちらも2月最新羽化のイキヒラタクワガタの74ミリの大型個体です。
2017年夏に産卵セットを組んで採取した幼虫を育てましたが温度の関係で少し早期羽化気味です。
●エサ交換のリレーは、下記のとおりです。
- 1本目(2017年8月2日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
- 2本目(2017年10月29日、終齢):無添加マットボトル850cc
⇒2018年1月5日に前蛹になっていたので3本目の交換無し。
こちらも2月最新羽化のダイトウヒラタクワガタ(南大東島産)51ミリの大型個体です。
赤みと光沢が強い綺麗な小型の種類です。
●下記のエサ交換で羽化させました。
- 1本目(2017年1月29日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
- 2本目(2017年4月28日、二齢):無添加虫吉マット850cc
- 3本目(2017年10月20日、終齢):同上
⇒2018年1月9日にサナギになっているのを確認したので4本目への交換無し。
※2本目から3本目への交換は、蛹室を作るか作らないかの微妙なタイミングだったので少し引っ張り気味になってしまいました。
交換頻度を落とした方がストレスを落とせるので大型作出には良いのですが品質維持の期間には限度があるので引っ張りすぎには注意が必要です。
今月も羽化が続くと思いますので機会があれば紹介したいと思います。