2018年春のカブトムシ幼虫のマット交換(エサ交換)

先日までの寒さも週末までで終わり、週明けから暖かい春の天気になりそうです。

今日は、半分趣味で飼育しているカブトムシの幼虫(天然採取品)のエサ交換の様子をお伝えしたいと思います。

ケースに入った幼虫の画像

画像は、幼虫を入れた飼育容器(中サイズ)です。

※画像は、Beケース(中)ですが昨年の春を最後にメーカー製造中止になってしまったので現在は、コバエ防止飼育ケース中サイズ(※フィルターシール別売り)へ変更しております。

容器の中の土は、無添加虫吉幼虫マットを使用しております。

既に掘り上げてから1ヶ月ほど経過しているので中身が少し目減りしています。

当店のマットは、パラパラとした感じで泥化しにくいので気温が低い冬から春は、下記の方法でエサ交換が可能です。

フルイにマットを入れます。

まず、園芸用のフルイ(網目は5ミリほど)の中に飼育ケースの土をそっと優しく移します。

所々に見える小豆の様な黒い塊がフンです。

因みに1つのケースごとに、オス同士、メス同士に分けて管理しています。

※同じ容器にオスとメスが一緒にいると羽化して勝手に交配してしまうので分けています。

別の入れ物に移します。

フルイで糞を分別する為、トレーなど他の容器に一時的に移しておきます。

フルイに掛けます。

フルイに掛けて糞を取り除いている様子です。

大きなコンテナが無い場合は、ビニールシートの上でフルイ掛けをしても大丈夫です。

虫吉マットならではの節約テクニックですが終齢の春までの交換限定で行ってください。

初齢、二齢(1~2センチ)の小さなフンは、取り除けないので秋は、フルイを掛けずに全部交換します。

※フンの含有率が高いと不衛生になってしまい病気の発生のリスクがあります。

終齢になった時点で一旦全部交換して次の交換からフルイを使用される事をお勧めします。

また、4月以降は、気温が上がって使いまわしの古いマットの劣化も早まる可能性もありますので4月か5月で一回全部交換される事をお勧めします。

見かけによらずキレイ好きです。

大量のフン

フルイの中には大量のフンのみが残ります。

フンは、花壇やプランター、家庭菜園の肥料として土に混ぜ込んで再利用も可能です。

土をケースに戻します。

糞を取り除いたら再び飼育ケースに戻します。

新しいマットを入れます。

足りない分だけ新品を入れたします。

軽く押さえます。

手で軽く押さえます。固く押し固める必要はありません。

マットは、目に見えない微生物や土壌バクテリアが活きていますので固く押さえ付けると酸欠を起こしてしまいます。

※土壌性の微生物も呼吸をして二酸化炭素を出しています。

呼吸をして二酸化炭素を出すのは幼虫だけではありません。

幼虫を戻して完了です。

容器に幼虫を戻して交換完了です。

気温が低いと冬眠状態になり動きが鈍く、ブヨブヨした感じになりますが気温が高くなると体のハリも出て見違えるような勢いで潜って行きます。

真冬の気温が低い時期は、直ぐに潜れないので埋め込んであげても大丈夫です。

気温が上がり始める春は、食べる速度も上がって最も大きくなる季節なので1ヶ月でフンだらけになってしまう事もあります。

糞食や劣化した環境は、雑菌で健康バランスが壊れて死んでしまう事があるので交換タイミングの遅れにはご注意ください。

※大きさの割りにデリケートです。

気温や地域ににもよりますが5~6月に蛹室(卵型の空洞)を作り始めますので初夏のエサ交換の際はご注意ください。

また空洞を作っていたらエサ交換や掘り起こしをしないでください。

羽化までの様子は、機会があればご紹介したいと思います。

オスの幼虫38g

因みに掘り出し時に小さかった物を飼育していますが大きなオスで体重35から38グラムでした。(画像が今回の最大です)

メスの幼虫

メスは24から26グラムのマズマズの大きさに育っている物が何匹かいました。

3月も中旬に差し掛かり、気温も上がるので来月の交換時の成長が楽しみです。

週の半ば以降は、産床の天然腐葉土の撤収を兼ねて最後の幼虫掘り出し作業に取り掛かる予定です。
(但し、余り出て来なかった場合は、申し訳ございません。)