ヒラタクワガタ(屋久島産)の幼虫の割り出し(40匹の大爆産)の様子

今日は、暖房の必要が無いくらい暖かい一日でした。

常温(無加温)で冬眠中の成虫も徐々に目覚め始める季節になりました。

今回は、昨日行った屋久島産ヒラタクワガタの幼虫の割り出しの様子を紹介したいと思います。

屋久島産ヒラタのセットをひっくり返した様子

画像は、今年の1月20日に組んだ屋久島産ヒラタの産卵セット(産卵木を加水してセットした容器の事)をひっくり返した様子です。

初齢と二齢が沢山見えます。

この時点で既に前回(2月4日)に紹介した数を大きく超えています。

2018年2月4日の割り出しの記事

●使用した主な用品は、下記のとおりです。

詳しい産卵方法を紹介した記事

二齢と初齢

画像は、二齢(左)と初齢(右)です。

左の二齢は、他の二齢に比べて頭部が一回り大きいのでオスの確立が高いです。

※実は、二齢の時点で小さなメス班(腰の辺りの1対の白い斑紋)が見える事が多いです。

因みにこの時点で頭部が大きなオスの方が最終的に大型化しやすい傾向があります。

クワガタの幼虫の成長過程>>

マットから出て来た初齢

朽ち木の周辺のマットから出て来た初齢です。

専用スプーンでカップに入れます。

出て来た幼虫は、手で摘まむと潰れてしまう事もあるので専用スプーンを用いて管理用カップに移すと良いです。

朽ち木から出て来た初齢

マイナスドライバー(工具)を用いて朽ち木を割ると初齢が3匹並んでお出迎えしてくれました。

木を割る際は、明らかに幼虫が入っていない様な箇所(固めの部分)から割ると潰しのリスクを軽減出来ます。

朽ち木から出て来た二齢

こちらは、朽ち木の中心付近から出て来た二齢です。

※こちらを向いている中央の小さな個体のみ初齢です。

沢山の食痕(食い進んだ痕)を残しているのが分かります。

少し柔らかめのクヌギLL材が効果抜群です。

割りカスを保管します。

初齢や卵は小さいのでマットや朽木片の中にも残っている事が多いです。

なので元のケースに割りカスを戻して1ヶ月ほど保管してから再びひっくり返して回収すると良いです。

卵は、カップなどの容器に入れて個別に保管するよりも割りカスと一緒に埋め込んでおいた方が孵化率が高いです。

ケースには、後から種類や割り出し日などが分かるようにテープやメモに情報を記載して貼っておくと良いです。

40匹の幼虫

今回の割り出しで回収した幼虫は、40匹でした。

1ヶ月後に割りカスの容器の中から追加で数匹出てくると思います。

カップにマットを入れます。

一時管理用カップには、無添加虫吉幼虫マットを固めずに入れて蓋を閉めます。

※カップには、幼虫管理ラベルを貼るスペースが無いのでビニールテープやマスキングテープに種類等の情報を記載して1匹ずつ貼っておくと管理しやすいです。

外傷や虚弱な幼虫を見極める為、この状態で5から7日ほど保管してからブナ菌糸ビン550cc(現在は、ブナ遮光菌糸ビン500cc超固詰めタイプへ仕様変更あり)に投入予定です。

割り出し直後や初齢をボトルに投入してしまうと虚弱な個体がいた場合に死んでしまい、エサのロスが発生するのであまりお勧めしません。