今日の福岡県福津市は、雨の肌寒い1日でした。
庭先からアマガエルの鳴き声が聞こえ、近所のお寺の藤の花が既に咲いているので今年の初夏は、例年よりも早そうです。
※既に野外で天然個体を採集したというご報告もいただいております。
今回は、先日行った最新羽化個体の掘り出しで出てきたものを紹介したいと思います。
画像は、3月下旬最新羽化のゴトウヒラタクワガタ(若松島)70ミリの大型個体です。
アゴが長く体格がガッチリとした感じのカッコイイ個体です。
●昨年の夏に割り出した幼虫を下記のエサ交換リレーで育てました。
- 1本目(2017年7月30日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
- 2本目(2017年11月17日、終齢):マットボトル850cc(無添加虫吉幼虫用マットのボトル詰め商品)
⇒2018年2月下旬に蛹になっているのを確認したので3本目への交換は無しです。
2本目からは、終齢での菌糸ビンの暴れ(菌床のかき混ぜ)を防ぐために低ストレスの無添加虫吉幼虫用マットでの飼育へ切り替えました。
このマットは、一般的な添加剤のものと異なり添加剤を一切用いずに発酵させていますので、ボトルに固く詰め込んでも有害な発酵ガスや発酵熱が発生しないので幼虫に安心の商品です。
※持ちも良いので交換頻度を落として大型個体を狙いやすいです。
画像は、4月最新羽化のトカラノコギリクワガタ(悪石島)68ミリの大型個体です。
先月、このブログで紹介した個体と同様に2016年に割り出した幼虫が長い幼虫期間を経て今年の春に羽化しました。
●2016年の秋に割り出した幼虫を下記のエサ交換リレーで羽化させました。
- 1本目(2016年10月14日、二齢):ブナ菌糸ビン550cc
- 2本目(2017年1月27日、終齢):マットボトル850cc
- 3本目(2017年5月19日、終齢):同上
- 4本目(2017年10月6日、終齢):同上
⇒2018年2月に蛹室(サナギの部屋)と思しき空洞を作っていたので5本目への交換無しです。
中之島産も少しずつ羽化していますので出せそうなものからホームページに公開します。
こちらの画像は、3月下旬羽化のヤクシマコクワガタ49ミリの大型の綺麗な個体です。
昨年の初夏に入荷した天然個体のメスを産卵させて生まれた幼虫を育てました。
【詳しい産卵方法】
ヤクシマコクワは、他のコクワガタの亜種に比べて成長が早く、早期羽化の傾向が強いです。
(羽化してから産卵可能になるまでの成熟速度も若干早めです。)
●エサ交換のリレーは、下記の通りです。
- 1本目(2017年8月27日、二齢初期):クヌギ菌糸ビン550cc
- 2本目(2017年12月17日、終齢):オオクワマット(幼虫飼育ボトル550ccにオリジナル木製プレスで強く押し固めた物)
⇒2018年2月25日にサナギになっているのを確認したので3本目の交換は行っていません。
550ccのボトルに虫吉オオクワマットを詰める際は、容赦なく固く詰めていただいて大丈夫です。(固詰め対応型です。)
詰めが弱いと幼虫投入後に緩んでしまったり乾燥して上手く羽化できない恐れがあるので注意が必要です。
春になって今回紹介の個体以外も羽化しております。