4月もあっと言う間に半分が過ぎ、春も後半に差し掛かりつつあります。
庭の小さなクヌギの枝から出た緑色の葉っぱが初夏に向かって日に日に大きく育っています。
今回は、先日おこなった屋久島産ヒラタクワガタの産卵セット(産卵木を加水してセットした容器の事)の割り出しを紹介したいと思います。
画像は、2月下旬に組んだ産卵セットをひっくり返した様子です。
小さな初齢に加え、ある程度の大きさに育った二齢も出てきました。
今回の産卵に使用した主な飼育用品:コバエ防止飼育ケース(中)、産卵用マット、クヌギ産卵木(M)です。
※産卵用マットは、今月からリニューアルして更にパワーアップしています。
産卵数向上の為、餌には、ブラウン黒糖ゼリーやホワイト高タンパクゼリーなどの合成保存料や香料、着色料が一切使用されていないタンパク質強化配合の国産昆虫ゼリーを与えています。
孵化したばかりの小さな初齢です。
朽ち木に付着したマットから出てきた幼虫です。
※大きな幼虫が二齢、右の小さな幼虫が初齢です。
朽ち木をマイナスドライバー(工具)で割って出てきた幼虫です。
左は初齢、右は二齢ですが1回の脱皮で大きさが全く異なります。
※まさに雲泥の差です。
朽ち木を真っ二つに割って出てきた二齢です。
※画像は、3匹に見えますが実は、上の方の食痕(食い進んだ痕)の付近にも1匹幼虫がいます。
(良い朽ち木は、幼虫がマンションの状態になります。)
朽ち木の破片の中にも小さな幼虫が潜り込んでいる事があるので潰さない様に注意深く割る必要があります。
幼虫や卵は、小さいので1回の割り出しで全回収が困難なので容器の中に割りカス(産卵に使用したマットと朽ち木片)を再び戻して保管しておくと良いです。
※容器には、種類や割り出し日などを記載したメモやテープを貼っておくと管理しやすいです。
割りカスの容器には、卵の他に画像の中心付近に写っている様な小さすぎる幼虫も戻しておいて構いません。
バクテリアや土壌菌の環境変化が無いので勝手に孵化して育ちます。
概ね4週間から1ヶ月前後で再び飼育ケースをひっくり返して幼虫を回収します。
今回の割り出し結果です。(30匹の幼虫が確認できました)
※前の画像で小さ過ぎる幼虫を割りカスに戻した後、カップを取り除き忘れた為、真ん中付近のカップが空っぽのままになってしまいスミマセン(汗)
一時管理用カップには、無添加虫吉幼虫用マットを固めずにいれて3から7日ほど養生させてからブナ菌糸ビン550cc(現在はブナ遮光ボトル500cc超固詰めタイプへ仕様変更)に入れます。
割り出し直後の幼虫を菌糸ビンに入れると衰弱などのトラブルが発生していた場合、直ぐに死んでしまいエサのロスが発生するのでお勧めしません。
カップには、幼虫管理ラベルを貼るスペースが無いのでビニールテープやマスキングテープなどに種類や割り出し日等の情報を記載して1匹ずつ貼っておくと管理が楽です。
1本目の投入から約3ヶ月後の2本目の交換時に終齢になっていたらマットボトル850cc(現在は遮光タイプ800cc)へ投入予定です。