週の半ばは、少し肌寒い日が続きましたが週末は暖かくなりそうです。
今回は、先日行ったオキノエラブヒラタクワガタの幼虫の割り出しの様子を紹介したいと思います。
画像は、2月下旬に組んだオキノエラブヒラタの産卵セット(産卵木を埋め込みセットした容器の事)をひっくり返した様子です。
マットからは、大量の初齢と二齢が零れ落ちて来ました。
既にこの時点で爆産の気配がします。
※リニューアル後の産卵マット恐るべし(汗)
因みに増えすぎると困る場合は、卵が見えた時点で一旦、飼育ケースをひっくり返して親虫(メス)を回収すると良いです。
その後にマットと朽ち木のみをケースに戻して2から3週間後に割り出すと良いです。。
●今回使用した主な用品は、下記のとおりです。
- コバエ防止飼育ケース(中)
- 産卵マット
- 国産プレミアム昆虫ゼリー(合成保存料無添加)
- 朽ち木:クヌギ産卵木(M)x2本です。
朽ち木とマットの間から初齢が3匹密集した状態で出てきました。
画像は、二齢(左)と初齢(右)です。
二齢の方は、未だ脱皮から日が浅い状態です。
なので現時点では2匹の体長は余り変わりませんがこれから更に大きく育って終齢(三齢)になります。
画像のとおり、1回の脱皮で頭部が何倍も大きくなり、それに伴い胴体も大きく育つ事が出来ます。
朽ち木から出てきた初齢です。
ドライバーや小型のニッパー(工具)を用いて幼虫を潰さない様に慎重に割ってください。
木の中心付近から出てきた初齢です。
今回は、何故か朽ち木から初齢しか出てきませんでした。
木の芯の付近に潜り込んでいた初齢です。
思いがけない様な場所にも潜り込んでいる事があるので勢い余って潰さない様にご注意ください。
こちらは、卵の画像です。
卵は、取り出して個別に保管するよりも後ほど紹介する割りカスの中に埋め込んでおいた方が管理が楽で孵化率が高いです。
※消滅した場合は、最初から死んでいたと言い切っても良いくらい高確率で孵化します。
卵や小さな初齢は、1回の割り出しで全てを回収する事が難しいので、割りカス(使用したマットと朽ち木片)は、再び元のケースに戻して保管しておく事をお勧めします。
その際に出て来た卵も一緒に埋め込んでおくと良いです。
※ケースには、種類や割り出し日等の情報を記載したメモやテープを貼っておくと良いです。
約4週間から1ヶ月後には、孵化してある程度の大きさまで育っているので再度ひっくり返して回収すると良いです。
今回の割り出し結果です。38匹の幼虫を回収できました。(爆産です)
一時管理用のカップには、無添加虫吉幼虫マットを固めずに入れて4から7日ほど養生させます。
カップには、管理ラベルを貼るスペースが無いのでビニールテープやマスキングテープなどに種類等の情報と割り出し日を記載して1匹ずつ(1個ずつ)貼っておくと管理ミスを防げます。
養生させた後で二齢から優先的にブナ菌糸ビン550cc(現在は、ブナ遮光ボトル500cc超固詰めタイプへ仕様変更)に投入します。
割り出して直ぐや初齢を投入してしまうと異常個体がいた場合、エサのロスが発生するのでお勧めしません。
月末も連休前の最後の作業を行う予定なので面白い情報があれば紹介します。