4月も最終日が終わり、いよいよ5月に突入しました。
今回は、週末に行ったトクノシマヒラタクワガタの幼虫の割り出しを紹介したいと思います。
画像は、3月下旬に組んだトクノシマヒラタの産卵セット(産卵木を埋め込んだ容器の事)をひっくり返した様子です。
この時点で無数の初齢が出て来ました。
朽ち木とマットの接地面から出てきた幼虫と卵です。
●今回使用した主な用品です。
- コバエ防止ケース(中)
- 産卵用マット4リットル
- 国産プレミアム昆虫ゼリー(合成保存料無添加)
- クヌギ産卵木Mサイズ(朽ち木)x2本
先ほどの卵を接写した画像です。
木の表面を齧って産み付けられているのが分かります。
卵は、回収して管理するよりも割カス(使用したマットと朽木片)と一緒に元のケースにに戻しておいた方が孵化率が高いです。
※卵が生きていれば確実に孵化します。
二本の朽ち木の間から出て来た幼虫です。
今回は、マットもしくは、画像の様に朽ち木の表面から出てくる事が多かったです。
※リニューアル後の産卵マットは、極限まで添加剤を減らして完熟状態に発酵していますので美味しいのかもしれません。
割った朽ち木の表面から出て来た幼虫です。
右の方にも食痕が見えます。
更に細かく割って出て来た初齢です。
※使用した産卵木が柔らかすぎてスルメ材(スルメの様に簡単に手で裂ける軟材)だったので朽ち木からはイマイチの結果でした。
※ヒラタには、柔らか目というよりも少し硬めといった感じの曖昧な材質の物が丁度良いです。
1回目で全部の卵と初齢を回収するのが難しいので飼育ケースに割カスを戻して4週間から1ヶ月ほど保管しておくと良いです。
その際に出て来た卵も一緒に埋め込んでおくと勝手に孵化しますので再び容器をひっくり返して回収すると良いです。
割カスが入った容器には、種類などの情報と割り出し日を記載したメモやテープを貼って管理ミスを防ぎます。
今回の割り出しで回収した29匹の初齢です。
一時保管用カップには、無添加幼虫マットを固めずに入れて養生させます。
4から7日後に傷や虚弱の有無を見極めながら出来れば二齢から優先的にブナ菌糸ビン550cc(現在はブナ遮光ボトル500cc超固詰めタイプへ仕様変更あり)に投入すると良いです。
割り出して直ぐや初齢を投入してしまうと異常がある個体がいた場合にエサのロスが発生するのでお勧めしません。
カップには、1匹ずつ種類などのデータと割り出し日を記載したビニールテープかマスキングテープを貼っておくと管理ミスを防げます。
大型種なので今後の成長が楽しみです。