今日は、日中の気温も上がり、過ごしやすい1日でした。
定休日明けに新成虫の掘り出しを行いましたので少しだけ紹介したいと思います。
画像は、4月最新羽化のオキナワコクワガタの大型32ミリのオスです。
沖縄(八重山も含む)から奄美に掛けて生息するリュウキュウコクワガタと呼ばれる種類の亜種でアゴが鋭く湾曲して内歯がやや下を向きます。
また徳之島や奄美の種よりも若干光沢があります。
※特にメスは、強い光沢があります。
リュウキュウコクの仲間は、分布が北に行くほど内歯(大アゴの内側の突起)が上を向き、光沢が弱まり、上翅に点刻列(スジ)が現れます。※光沢とスジの特徴は、特にメスに顕著に現れます。
昨年の夏に産卵セットを組んで生まれた幼虫を育てましたが冬場に暖房が効き過ぎて23℃前後の飼育温度になってしまったので少し早めの羽化になってしまいました。
●下記のエサ交換リレーで羽化させました。
- 1本目(2017年9月17日、二齢):クヌギ菌糸ビン500cc
- 2本目(2017年12月27日、終齢):オオクワマット(500ccボトルに木製プレスで固く詰めた物)
⇒2018年4月2日に既にサナギになっていたので3本目の交換無しです。
2本目からは、終齢での暴れ(菌糸の掻き混ぜ)を防ぐ為にマット飼育へ切り替えました。
マットをボトルに詰める際は、幼虫投入後に緩んだり乾燥しないように容赦なく強く押し詰めても大丈夫です。
(固詰めに対応できるように添加剤の含有率を極限まで落としています。)
こちらは、同じく4月最新羽化のトクノシマコクワガタ36ミリの大型のオスです。
こちらの種類は、沖縄の種に比べてアゴの湾曲が緩やかで内歯が上を向きます。
光沢も少なく艶消し状で奄美の種ほどでは無いのですが薄っすらと点刻列(上翅のスジ)が現れます。
※特にメスに顕著な特徴が現れます。
●夏の終わりに割り出した幼虫を下記のエサ交換で羽化させました。
- 1本目(2017年8月29日、二齢):クヌギ菌糸ビン500cc
- 2本目(2017年12月8日、終齢):オオクワマット(500cc)
⇒2018年4月2日に既にサナギになっていたのを確認したので3本目の交換を行っていません。
こちらの画像は、4月最新羽化のアマミコクワガタ36ミリの特大サイズのオスです。
こちらの種類は、沖縄や徳之島の種に比べてアゴも直線的でツヤも無く、点刻列が最も顕著に現れます。
※特にメスには、上翅の点刻列(スジ)が顕著に現れます。
奄美大島に生息する種のメスには、何故か上翅に顕著な点刻列(目立つスジ)があるのが特徴です。
話は元に戻りますが昨年の秋に産卵セットから割り出した幼虫を育てて羽化させました。
●エサ交換リレーは、下記のとおりです。
- 1本目(2017年9月13日、二齢):クヌギ菌糸ビン500cc
- 2本目(2017年12月8日、終齢):オオクワマット(500cc)
⇒2018年4月2日に既にサナギになっているのを確認したので3本目の交換無し。
冬の飼育温度が少し高く、早期羽化した割りに大きく育ってくれたと思います。