今日の福岡県は、夏のような蒸し暑い1日でした。
明日の日中は、さらに暑くなりそうです。
今回は、先週末に行った割り出しの様子を紹介したいと思います。
画像は、3月20日に組んだタカラヒラタクワガタの産卵セット(加水した産卵木をセットした容器の事)をひっくり返した様子です。
マットから大量の幼虫が零れ落ちて既に爆産確実です。
※余り増やし過ぎたくない場合は、ケースの底に卵が見え始めた時点で一旦メスを回収しても大丈夫です。
●今回、使用した主な飼育用品は、下記のとおりです。
- コバエ防止飼育ケース(中)
- 産卵用マット
- 国産プレミアム昆虫ゼリー(合成保存料は不使用)
- 朽ち木:クヌギ産卵木(M)x2本
幼虫は、柔らかいので指で持つと潰れたり傷ついてしまう恐れがあるので専用スプーンですくい上げて管理用カップに運び入れると良いです。
画像は、二齢(左)と初齢(右)を並べた様子です。
頭部の大きさと胴周りの太さの違いは、一目瞭然です。
※二齢の方は、頭部の大きさから推測するとオスの可能性が高いです。
(既に菌糸ビンに入れ頃です。)
朽ち木の側面に潜り込んでいた二齢です。
朽ち木は、産卵だけでなく孵化した幼虫のエサにもなります。
画像の様に食べながら潜り込みます。
お腹の色が黒いので直近まで黒いマットを食べていた事になります。
※朽ち木を食べると肌色に変わりますが腸内に溜まった食物が透けて見えているだけなので異常ではありません。
今回は、マットから40匹近い幼虫が出てきました。
続いては産卵木の割り出しです。
マイナスドライバー(工具)で割って出てきた二齢です。
割る際は、手袋をして怪我をしない様にお手元に注意してください。
セットを組んでから2ヶ月近く経過しているので朽ち木は手で簡単に割れるほどになっていました。
少し軟材気味だったので2本で15匹前後しか出てきませんでした。
※柔らか過ぎても全くダメです。
小さな初齢が朽ち木の細かい破片の中にいる事が多いので潰さない様に慎重に割って行きます。
孵化して間もない全身が白っぽい小さな初齢です。
卵や小さ過ぎる初齢は、後ほど紹介する割りカス(使用したマットと朽ち木片)と一緒に埋め戻しておくと良いです。
初齢や卵は、小さいので1度で全部を回収するのは困難です。
一旦、元のケースに割りカスを戻して4週間から1ヶ月ほど保管します。
その後に再びひっくり返して中身の確認をします。
ケースには、管理ミスを避ける為に必ず種類や産地などの情報と割り出し日を記載したメモやテープを貼っておくと良いです。
今回の割り出しだけで何と56匹も幼虫が出てきました。【爆産です!】
※後から割カスからも出てくると思いますので最終的には60匹位になると思います。
管理用のカップには、無添加虫吉マットを固めずに入れて保管します。
傷や虚弱の有無を確認するために4から7日ほど養生させた後に元気な二齢をブナ菌糸ビン550cc(現在はブナ遮光タイプ500ccへボトルの仕様変更あり)に投入します。
割り出し直後や初齢を投入すると異常個体がいた場合に死んでしまいエサのロス発生するので余りお勧めしません。
※なお、カップにはビニールテープかマスキングテープに種類や産地などの情報と割り出し日を記載して1個(1匹)ずつ貼っておくと管理ミスを防げます。