週末、土日の福岡県は、日中の気温が30℃前後まで上がる蒸し暑い一日でした。
今回は、先週行った割り出しの様子を紹介したいと思います。
画像は、3月下旬に組んだトカラノコギリクワガタの産卵セット(加水した産卵木を埋め込んでセットした容器)をひっくり返した様子です。
少し割り出しタイミングが遅れてしまい引っ張り気味になったので初二齢に加えて既に終齢初期まで育った個体も何匹か見えます。
※既に爆産の雰囲気がプンプン漂っています。
・今回使用した主な用品は下記のとおりです。
- コバエ防止ケース(中)
- 産卵用マット4リットル
- 国産プレミアム昆虫ゼリー(合成保存料は無添加)
- クヌギ産卵木LLサイズ(朽ち木)
左下から初齢、二齢、終齢(メス)です。
孵化した幼虫は、2回の脱皮を繰り返してドンドン大きくなって行きます。
マットの塊を動かすと下に初齢がボロボロと零れ落ちてきました。
※この時点で既に50匹前後の幼虫が出ており既に大爆産の領域に突入していました。
小さな塊の中にも孵化したばかりの初齢が何匹も入り込んでいました。
※小さ過ぎる幼虫は、割りカスと一緒にケースに戻しました。
朽ち木とマットの境界(接地面)にも初齢が数匹いました。
朽ち木をマイナスドライバー(工具)で慎重に割ると初齢と二齢が出てきました。
中心付近を食い尽した二齢です。
クヌギ産卵木LLは、柔らかい部分の容積が大きいのでトカラノコギリなどの根食い系の繁殖に最適です。
※ご購入の際にご用命いただけると程良い硬さの物を選別致します。
芯に近い部分で終齢へ脱皮したばかりの個体です。
脱皮直後の幼虫は、真っ白ですが時間の経過と共に徐々に頭部がオレンジ色に変化して固くなりエサを食べ始めます。
一回の割り出しで全部の卵や初齢を回収する事が困難です。
一旦、元のケースに使用したマットと朽ち木片(割りカス)を戻しておきます。
※卵や孵化して間もない小さ過ぎる初齢も、一緒に埋め戻しておくと勝手に孵化して育つので管理が楽です。
約4週間から1ヶ月後に、再び飼育ケースをひっくり返して幼虫を回収すると確実です。
割りカスの容器には、種類や産地、最初の割り出し日などの情報を記載したテープかメモを貼っておくと管理ミスを防げます。
今回の割り出し結果です。
何と1匹のメスから66匹の幼虫を回収できました!
※割りカスの中に戻した孵化したばかりの小さな初齢や卵も合わせると70個を超える事になります。
一時管理用のカップには、無添加虫吉幼虫用マットを固めずに入れて傷や虚弱の有無を確認する為に4から7日ほど養生させます。
カップには、幼虫管理ラベルを貼るスペースが無いのでビニールテープやマスキングテープに種類や産地、割り出し日等の情報を記載して1匹ずつ貼っておくと管理ミスを防ぐ事が出来ます。
(66枚のテープ貼り&記載は、流石に大変ですが避ける事が出来ません)
養生後、終齢は、マットボトル800ccに入れます。
ブナ菌糸ビン500ccへは、二齢から優先的に投入すると良いです。
割り出し直後や初齢を投入してしまうと異常個体がいた場合にエサのロスが発生してしまうのでオススメしません。
6月も出来る限り情報を紹介したいと思います。