今回も前回に引き続き新成虫の紹介を致します。
画像は9月上旬最新羽化のヤクシマノコギリクワガタの水牛タイプ67ミリ(現時点で)の特大個体です。
思いっきり湾曲が効いた綺麗で格好良い個体です。
8月から少しずつ羽化していますが全体的に湾曲が効いた太くてバランスが良い個体(激湾曲系)ばかりです。
昨年の夏に入荷した天然のメスを産卵させて生まれた幼虫を育てて羽化させました。
●エサ交換のリレーは下記のとおりです。
- 1本目(2017年12月14日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
- 2本目(2018年2月25日、二齢):マットボトル850cc(無添加虫吉幼虫マット)
→2018年8月中旬に蛹になっていたのを確認したので3本目の交換無し。
終齢時に気温が高い季節にエサ交換を行うと、極端に落ち着きが悪くなってしまいマットに潜らなくなるトラブルが発生しやすいので、夏の交換を省略するズボラ飼育で羽化させています。
※前回のブログ記事でもお伝えしていますがズボラ飼育は、ノコギリの仲間限定です。
2本目からは、いつもの通り【菌糸ビンからマットへの切り替え飼育】で大きく育てています。
切り替えの理由ですが、幼虫は、菌糸ビン飼育の際に終齢の後半で突然、暴れと呼ばれる菌床の掻き混ぜ行動を起こして激縮みしてしまう事が多いので2本目から低刺激、低ストレスの無添加虫吉幼虫マットで飼育して大型個体に育て上げています。
添加剤による強制発酵のものと異なり、ボトル内で腐敗を伴う発酵ガスや発酵熱が一切発生しないのでカチカチに固く詰め込んでいただいて大丈夫です。
劣化が遅く持ちが良いので、固く詰め込んでおくと4ヶ月に1回の交換頻度で済みますので幼虫への負担も軽減できます。
(今回の様なズボラ飼育も可能です。)
特にノコギリクワガタは、マットが緩むと蛹室が肥大化してしまいアゴずれや羽化不全のリスクが多くなるので注意が必要です。
※ただし、水を加えると極端に劣化が早くなってしまうので無加水の状態でご使用ください。
今回の個体は、少し翅が柔らかいので少し先の出品になりますがヤクシマノコギリの水牛タイプは、他のサイズでしたら出品中です。
画像は、屋久島のお隣の種子島産のノコギリクワガタの水牛タイプ65ミリです。
※8月末の最新羽化です。
分類的にヤクシマノコギリに属します。
こちらの個体も湾曲が効いたシブい色の個体です。
昨年の夏に入荷したメスを産卵させて生まれた幼虫を育てました。
●下記のエサ交換リレーで羽化させました。
- 1本目(2017年12月13日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
- 2本目(2018年2月22日、二齢):マットボトル850cc
→2018年8月7日に蛹になっていたので3本目の交換無しです。
こちらの個体も翅が硬くなり次第に出品できると思います。
こちらの写真は、8月下旬最新羽化のクチノエラブノコギリクワガタの水牛タイプ65ミリの大型個体です。
屋久島のお隣の口永良部島の亜種になりますがヤクシマノコギリと異なりアゴの湾曲が緩やかな種類で大型化しにくいです。
※大アゴの中心部分(内歯が付き始める部分
の外側のアゴのラインが少し角張った感じに見える水牛タイプの個体が多いです。
こちらも昨年の夏に入荷した天然個体を産卵させて生まれた幼虫を羽化させました。
※2017年、2018年の夏は、火山の活動が一時的に落ち着いていたので天然個体が入荷しましたがその年の夏に火山活動が活発化すると入荷が厳しい種類です。
●エサ交換リレーは下記のとおりです。
- 1本目(2017年11月17日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
- 2本目(2018年2月22日、終齢):マットボトル850cc
→2018年8月7日に蛹になっていたので3本目の交換無しです。
今回紹介した個体も翅が硬くなり次第の出品になりますが先に羽化した個体を現在出品中です。
こちらの個体は、国産ノコギリクワガタ(福岡県福津市産)約67.5ミリの水牛タイプ大型個体です。
昨年の初夏に自己採集したメスで産卵セットを組んで得られた幼虫を羽化させました。
●エサ交換リレーは下記のとおりです。
- 1本目(2017年9月22日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc
- 2本目(2017年12月29日、終齢):マットボトル850cc
- 3本目(2018年4月20日、終齢):同上
→2018年7月31日に前蛹(蛹の直前段階の幼虫)になっていたので4本目の交換無しです。
昨年より、早く羽化させる為に1本目だけ菌糸ビンを与える飼育方法で羽化させていますが1本目からマットボトルのみの飼育でも70ミリの羽化事例が何度もあります。
今回の個体も翅が硬くなり次第に出品可能です。