10月も下旬に入り、朝晩が少しずつ肌寒くなり始めました。
今回は、週末に行ったタカラヒラタクワガタの割り出しの様子をお伝えしたいと思います。
画像は、2018年8月26日に組んだタカラヒラタの産卵セット(産卵木をセッティングした容器の事)をひっくり返した様子です。
マットから初齢と二齢の姿が見えます。
今回の産卵に使用した主な飼育用品は、コバエ防止飼育ケース(中)、産卵用マット、クヌギ産卵木Sサイズ(現在は終売)x2本、国産プレミアムゼリー(合成保存料が一切入っていません)です。
※本来なら産卵木(M)を使用したかったのですが夏の終わりに一時的に品薄になったので細い朽ち木を使用しました。
産卵用マットの塊の中から出てきた二齢です。
早ければこの時点で雌雄の判別が出来る場合があります。
※奥の個体は、腰の辺りに白い斑紋があるのでメスの確率が高いです。
朽ち木から出てきた初齢(左)と二齢(右)です。
1回の脱皮で頭部の大きさが何倍にもなります。
画像の2匹の幼虫は、共に脱皮して1から2日以内である事が予想されるオスの二齢です。
右側の方が左側の物に比べて頭部や胴体が一回り大きい事が分かります。
こういった幼虫の方が大型化の因子を持っている確率高いです。
※発生率は、血筋や遺伝的な物に左右されると思います。
来年の70ミリ候補の1匹です。
割カスは、再び元の飼育ケースに戻して4週間から1ヶ月ほど保管してから再びひっくり返して幼虫の有無を確認してください。
※卵や小さな初齢が残っている可能性が高いので確実に回収する事が重要です。
保管中は、メモやテープに種類や産地、割り出し日等の情報を記載してケースに貼っておくと確実に管理が出来ます。
今回の割り出し結果です。
未だ割りカスの中に残っているかもしれませんが現時点で33匹の初齢と二齢を回収出来ました。
一時管理用カップに無添加虫吉幼虫用マットを固めずに入れてフタをしめて4~7日ほど養生させます。
その後、傷や虚弱の有無を見極めて二齢から優先的にブナ菌糸ビン550cc(現在はブナ遮光タイプ500ccへボトルの仕様変更)に投入します。
その間、カップには、ビニールテープやマスキングテープに種類や産地、割り出し日等の情報を記載して1個ずつ貼っておくと管理ミスを防げます。
なお、画像の様に妙に体が透き通った幼虫は、雑菌(真菌の仲間)が原因とされる病気になっている可能性があるのでボトルに入れずにカップの中で数日飼育して様子を見てください。
ブヨブヨ病と呼ばれる致死率100%の症状の場合、確実にエサのロスが発生します。