天然スジブトヒラタクワガタの産卵のセットの割り出しの様子

日が変わってしまいましたが11月5日の福岡県は、晴れの過ごしやすい天気でした。

ただし、夕方の5時半を過ぎるとあっという間に暗くなり、秋の深まりを感じます。

今回は、週末に行った天然スジブトヒラタクワガタの産卵セット(産卵木をセッティングした容器の事)の割り出しを紹介したいと思います。

産卵セットの割り出しタイミングについて>>

天然スジブトヒラタのセットをひっくり返した様子

画像は、2018年8月26日に組んだセットの中身をひっくり返した様子です。

マットから既に大きく育った二齢が3匹見えます。

●今回使用した飼育用品は、下記のとおりです。

繁殖方法を紹介した記事>>>

マットの塊から出てきた幼虫

産卵用マットの塊を壊すと沢山の初齢と二齢が出てきました。

セットを組んでから2ヶ月以上経過しているので、それなりの大きさになっていました。

※終齢は、出てきませんでした。

初齢と二齢

初齢(左)と二齢(右)です。

成虫は、大きさの割に横幅があるので終齢になると最終的に20グラム前後の体重になります。

卵から羽化までの成長過程>>

スプーンでカップに移します。

下に落ちた小さな幼虫は、専用のスプーンで掬って管理用のカップに入れると良いです。

朽ち木の表面から出てきた初齢

割れた朽ち木の表面から出てきた初齢です。

大きく育った二齢

朽ち木を割ると大きく育った二齢が居座って食い尽くしていました。

芯に潜り込む二齢

クヌギ材の柔らかめの物を使用したので芯にも二齢が潜り込んでいました。

割りカスを保管します。

使用したマットと朽ち木片(割りカス)は、まだ初齢や卵が残っている可能性が高いので元のケースに戻して4週間から1ヶ月ほど保管します。

その後に再度ひっくり返して幼虫の有無を確認すると良いです。

ケースには、種類や産地などの情報や割り出し日を記載したテープやメモを貼っておくと管理しやすいです。

割りカスは、野外廃棄すると万が一、幼虫が残っていた場合、生態系が壊れてしまう恐れがあります。

時間を置いて確実に回収してから必ず、市区町村指定のごみ袋に入れて回収ごみとして廃棄してください。

里山の環境保存の為の飼育のセオリーです。

24匹の割り出し結果です。

今回の産卵セットの割り出し結果です。

二齢がメインでしたが24匹の幼虫を採取できました。

カップに入れて養生させます。

画像の様に保管用のカップに無添加虫吉幼虫用マットを固めずに入れてフタを閉めて4から7日ほど保管(養生)します。

数日保管する理由は、割り出し時に傷が入ってしまったり、虚弱な個体を見極めるためです。

保管後に特に問題がなければ二齢(丸まって1.5センチ前後~10円玉のサイズ)から優先的にブナ菌糸ビン500ccに投入する予定です。

なお、カップは小さいので管理用のラベルを張るスペースがありません。

なのでカップに1個(1匹)ずつ種類や産地、割り出し日などの情報を記載したビニールテープかマスキングテープを貼っておくと管理ミスを防げます。

※爆産時は、大変ですが手抜きできません。