九州北部は、日中の最高気温が20度を下回り始めましたので繁殖場の成虫達も別棟の冬眠用ブース(無加温ルーム)へお引越しを行いました。
今回は、昨日行った幼虫のエサ交換の様子と先日紹介出来なかった新成虫を紹介したいと思います。
画像は、先月、10月12日のブログで紹介したネブトクワガタの幼虫が終齢まで育った様子です。
1ヶ月前の産卵セットの割り出し時は、初齢と二齢がメインでしたが順調に大きく育っている様です。
無添加完熟マットの発売に向けての検証ですが、現時点では死亡率も1割前後と低く、順調です。
※この種類は、下手なマットを使用すると全滅してしまいます。
成虫は、大型のオスでも3センチ前後なので終齢でも2センチ前後と小振りです。
こちらは、二齢です。
幼虫は、頭部の色が薄くお尻の部分だけ太い感じの独特の体形をしています。
こちらは、オスの終齢です。
腰からお尻に掛けて白い斑紋がありません。
こちらは、メスの終齢です。
正面、腰の辺りの節に白い斑紋があるのが分かります。
メスは、成虫でも15から20ミリ前後なのでオスに比べて小振りです。
ネブトマット(未発売)を飼育ボトル550ccに固めずに入れています。
※現在、画像の乳白色ポリボトル550ccは、終売につき、遮光クリアボトル500ccへ商品の変更が発生しております。
この種類は、ハナムグリの様に楕円形の土繭を作って蛹化するので固める必要はありません。
↓ ↓ ↓ 念の為、蛹室(土繭)の画像を貼っておきます。↓ ↓ ↓
60匹の幼虫が無事に羽化できるか見守りたいと思います。
それと昨日の羽化情報でお伝えできなかった大型でカッコ良い個体がいますので紹介します。
写真は、10月下旬羽化のクチノエラブノコギリクワガタ66ミリの大型で綺麗な形のオスです。
光沢がある赤褐色のシブい感じの色をしています。
昨年入荷した天然のメスを産卵させて生まれた子供です。【産卵方法>>】
●エサ交換のリレーは、下記のとおりです。
- 1本目(2017年11月11日、二齢):クヌギ菌糸ビン550cc(現在はクヌギ遮光タイプ500ccへ使用変更)
- 2本目(2018年2月10日、終齢):無添加マットボトル850cc(現在は遮光クリアボトル800ccタイプへ仕様変更)
→2018年8月上旬に蛹室(蛹の部屋)を作っていたので3本目の交換なしです。
いつもの様に終齢での菌糸ビンの暴れによる縮みを避ける為にエサを切り替えています。
マットボトルとは、無添加虫吉幼虫用マットをボトルにカチカチに固く詰め込んだ当店オリジナル商品の事です。
添加剤入りの昆虫マットと異なり、ボトル内で残留有機物の腐敗による発酵ガスや発酵熱が発生しないので幼虫に安心の商品です。
劣化が遅いので、ボトルに固く詰め込んでおくとクチノエラブノコギリの場合だと確実に4ヶ月に1回の交換頻度に抑える事ができます。
また、終齢は、気温が高い季節にエサ交換を行うと極端に落ち着きが悪くなって潜らないことが多いです。
なので持ちが良いエサに入れ替えて初夏から夏の交換を省略するズボラ気味の飼育が上手くハマります。
今後更なる大型個体が羽化しましたら紹介したいと思います。