今日は、午後から天気が崩れて少し肌寒い1日でした。
今回は、夏の終わりに組んだオキナワコクワガタの産卵セット(加水した産卵木を埋め込みセットの容器)の割り出しを行いましたので紹介したいと思います。
2018年8月18日に組んだセットの容器をひっくり返すといきなりマットから終齢が出て来ました。
親虫のメスを入れてから流石に3ヶ月も経過しているので、それなりに大きくなっています。
●因みに今回使用した主な飼育用品は、下記のとおりです。
- コバエ防止ケース(中)
- クヌギ産卵木Sサイズ(朽ち木)x2本※現在は終売につきMサイズを推奨
- 成虫用マット
- 国産プレミアムゼリー(合成保存料が一切入っていないので産卵に有効です)
以上です。
今回、使用した2本の産卵木(朽ち木)です。
いかにも幼虫が入っている気配があります。
※食痕(食べた痕跡)だけでなく、いかにも食い尽くされている様でスカスカとして軽く感じます。
最初の1本目の表面をマイナスドライバー(工具)で慎重に削ると二齢が姿を現しました。
更に割ってみると無数の食痕と共に二齢が出て来ました。
産卵木の芯の付近から出て来た二齢です。
すぐ隣からも密集して3匹が出て来ました。
今度は、2本目を割った様子です。
1本目と打って変わって2本目は、小さな初齢が出て来ました。
初齢は、小さいので薄い破片の中にも年輪に沿って入り込んでいる事が多いです。
こちらは、芯の付近から出て来たオスの終齢(左)と初齢(右)です。
初齢の体長は、オスの終齢の頭部の大きさくらいのサイズです。
この種類は、ダラダラと少しずつ産卵するので初齢から終齢までの全く異なる成長過程で出てきます。
細い芯の中にも二齢が食い込んでいました。
クヌギ産卵木Sサイズ(現在は終売です)は、コクワガタに適した朽ち具合なので孵化した幼虫が良い具合に食い尽くしていました。
未だ初齢や卵が残っている可能性があるので割カス(使用したマットと木片)は、再び飼育ケースに戻して蓋を閉めて4週間から1ヶ月ほど保管しておきます。
約1ヶ月後に再び飼育ケースをひっくり返して幼虫の有無を確認してから廃棄します。
割カスを入れた容器には、種類や割り出し日などのデータを記載したメモやテープを貼っておくと確実に管理できます。
今回は、21匹の幼虫を回収できました。
この種類は、一度に沢山の数が出にくいので上出来だと思います。
一時管理用カップには、オオクワマットを固めずに入れて4から7日ほど養生させてからクヌギもしくはブナ菌糸ビン550cc(現在は遮光クリアボトル500cc超固詰めタイプへ仕様変更)に投入する予定です。
割り出し直後や初齢を投入すると外傷や虚弱な個体がいた場合、エサのロスが発生するので余りおすすめしません。
カップには、管理ラベルを貼るスペースがないのでマスキングテープやビニールテープに種類や産地、割り出し日などのデータを記載して1個(1匹)ずつ貼っておくと管理ミスを防げます。
週明けも作業を行う予定なので面白い情報があれば紹介したいと思います。